第106回午後第87問の類似問題

第111回午後:第63問

配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律〈DV防止法〉について正しいのはどれか。

1: 配偶者暴力相談支援センターは被害者の保護命令を出すことができる。

2: 配偶者には事実上婚姻関係と同様の事情にある者が含まれる。

3: 配偶者からの暴力を発見したときは、保健所へ通報する。

4: 加害者の矯正が法の目的に含まれる。

第101回午前:第75問

入院患者の精神科リハビリテーションで適切なのはどれか。

1: 経済的な自立を最終目標とする。

2: 退院日が決まり次第開始される。

3: 多職種によるチーム連携が必要である。

4: 精神疾患に関する地域への啓発は含まれない。

第106回午前:第88問

入院集団精神療法において、看護師が担うリーダーの役割で正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 患者間の発言量を均等にする。

2: 沈黙も意味があると受け止める。

3: メンバーの座る位置を固定する。

4: 患者の非言語的サインに注目する。

5: 話題が変わった場合はすぐに戻す。

第109回午前:第29問

公費医療と法の組合せで正しいのはどれか。

1: 未熟児の養育医療―医療法

2: 結核児童の療養給付―児童福祉法

3: 麻薬中毒者の措置入院―精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)

4: 定期予防接種による健康被害の救済措置―感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)

Aさん(68歳、男性、自営業)は、妻(73歳)と2人暮らし。Aさんの就寝時刻は21時で、入眠後90分以上が経過した睡眠中に、大声で叫び、腕や足を振り回し暴れる行動が繰り返しみられたが、昼寝では夜間のような行動はみられない。日中、台所で子どもが遊んでいると言い、妻が台所を確認しても誰もいないことが何度かあった。心配になった妻がAさんとともに病院を受診し、Lewy〈レビー〉小体型認知症dementia with Lewy bodiesと診断された。

第111回午前:第110問

Aさんは定期的に精神科外来を受診することになった。受診6か月後、Aさんは足の筋肉がこわばり、動きが鈍くなった。また、幻視を訴える頻度が増え、感情のコントロールができず、妻に暴言や暴力を振るうことが多くなったため、精神科病院に入院となった。入院2日、Aさんは歩行時に床に子どもが寝転んでいると訴えて、子どもをよける動作で転びそうになった。また、突然、興奮して大声で怒り出すため、同室患者が苦情を訴えた。  Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。

1: Aさんに別の病室へ移動することを提案する。

2: 歩行時は看護師と一緒に歩くように声をかける。

3: 怒りをコントロールできる方法を見つけるように伝える。

4: 床に子どもがいるように見えるのは幻視であることを説明する。

第105回午前:第58問

地域精神保健活動における二次予防はどれか。

1: 精神科病院で統合失調症患者に作業療法を行う。

2: 精神疾患患者に再燃を予防するための教育を行う。

3: 地域の住民を対象にストレスマネジメントの講演会を行う。

4: 会社の健康診断でうつ傾向があると判定された人に面接を行う。

第106回午前:第90問

災害拠点病院について正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 広域災害医療に対応する。

2: 災害発生時に指定される。

3: 医療救護班の派遣機能を持つ。

4: 免震構造であることが指定要件である。

5: 救急救命士の配置が義務付けられている。

Aちゃん(6か月、女児)は両親と3人暮らし。母親と小児科外来に来院した。母親は「Aは昨日高さ30cmのソファから転落して泣いていました。今朝になっても痛いのか右手を動かさないので受診しました」と看護師に話した。看護師が身体計測のためAちゃんの服を脱がせると、顔面、頭部と体幹に最近できた紫斑と、生じてから時間が経った紫斑が複数あった。さらに、両足に多数の円形の熱傷痕があった。Aちゃんは身長66.5cm(50パーセンタイル)、体重6.0kg(3パーセンタイル未満)であった。母親は看護師に「Aは毎晩夜泣きをするし、夫もAにはイライラさせられています」と話した。看護師は虐待の可能性があると考えて対応することとし、母子分離を図ることとなった。

第111回午後:第120問

このときの看護師の対応で適切なのはどれか。

1: 虐待にあたることを伝える。

2: 乳児期に起こりやすい事故について説明する。

3: 児童相談所に通告することへの母親の同意を得る。

4: プライバシーを保護できる個室で話を聞くと伝える。

5: 母親の代わりに父親がA ちゃんに面会できると伝える。

第103回午前:第71問

現在の日本の精神医療について正しいのはどれか。

1: 精神及び行動の障害で入院した患者で最も多いのはうつ病 (depression) である。

2: 人口当たりの精神病床数は OECD加盟国の中では低い水準である。

3: 各都道府県及び政令指定都市に精神保健福祉センターが設置されている。

4: 精神障害者保健福祉手帳制度によって外来通院の医療費の給付が行われる。

第110回午前:第69問

病院における医療安全文化の醸成につながる行動はどれか。

1: 食事介助は30分以内で行うルールを決める。

2: 他の病棟で起こったインシデントについて学ぶ。

3: 薬剤を間違えても影響がない場合は患者に説明しない。

4: 水薬の内服時にこぼれた量が少ない場合はそのままとする。

第107回午後:第67問

高速道路で衝突事故が発生し、20人が受傷した。A病院は、5人の重症患者を受け入れ、あわただしい雰囲気となっている。 医療を安全かつ円滑に行うために、救急外来のリーダー看護師に求められる役割として誤っているのはどれか。

1: チームで患者情報を共有する。

2: スタッフの役割分担を明確にする。

3: 患者誤認が生じないように注意喚起する。

4: 電話による安否の問い合わせに回答する。

第105回午前:第64問

医療安全と関連する方法の組合せで誤っているのはどれか。

1: 院内感染対策 ──── プライマリナーシング

2: 事故防止対策 ──── インシデントレポート

3: 医療の質の保証 ──── クリニカルパス

4: 手術時の安全対策 ──── タイムアウト

第109回午後:第69問

医療保護入院で正しいのはどれか。

1: 入院の期間は72時間に限られる。

2: 患者の家族等の同意で入院させることができる。

3: 2人以上の精神保健指定医による診察の結果で入院となる。

4: 精神障害のために他人に害を及ぼすおそれが明らかな者が対象である。

第106回午前:第45問

看護師が医療事故を起こした場合の法的責任について正しいのはどれか。

1: 罰金以上の刑に処せられた者は行政処分の対象となる。

2: 事故の程度にかかわらず業務停止の処分を受ける。

3: 民事責任として業務上過失致死傷罪に問われる。

4: 刑法に基づき所属施設が使用者責任を問われる。

第109回午前:第88問

医療法で規定されているのはどれか。2つ選べ。

1: 保健所

2: 特定機能病院

3: 地方衛生研究所

4: 市町村保健センター

5: 医療安全支援センター

第109回午前:第65問

平成16年(2004年)に示された精神保健医療福祉の改革ビジョンの内容で正しいのはどれか。

1: 地域生活支援の強化

2: 任意入院制度の新設

3: 医療保護入院の明確化

4: 精神障害者の定義の見直し

第101回午前:第87問

介護保険制度による訪問看護で正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 理学療法士による訪問は含まれない。

2: 主治医の訪問看護指示書が必要である。

3: 訪問滞在時間によって介護報酬は異なる。

4: 利用頻度は介護支援専門員の指示による。

5: 利用できる訪問看護事業所は1か所に限る。

Aさん(32歳、男性)は、仕事上のストレスを抱えていた際に知人から誘われ、覚せい剤を常用するようになり逮捕された。保釈後、薬物依存症の治療を受けることができる精神科病院に入院し、治療プログラムに参加することになった。

第110回午後:第110問

入院2週後、Aさんは病棟生活のルールを守ることができず、それを注意した看護師に対して攻撃的になることがあった。別の看護師がAさんに理由を尋ねると「指図するような話し方をされると、暴力的だった父親を思い出し、冷静でいられなくなる」と話した。  このときAさんに起こっているのはどれか。

1: 転移

2: 逆転移

3: 躁的防衛

4: 反動形成

第108回午後:第71問

医療法における病院の医療安全管理体制で正しいのはどれか。

1: 医療安全管理のために必要な研修を2年に1回行わなければならない。

2: 医療安全管理のための指針を整備しなければならない。

3: 特定機能病院の医療安全管理者は兼任でよい。

4: 医薬品安全管理責任者の配置は義務ではない。

第104回午後:第72問

医療における安全管理のシステム設計の原則で正しいのはどれか。

1: 個人の反省を促す。

2: 人の記憶力を重視する。

3: 作業のプロセスを標準化する。

4: いくつかの業務を同時に実施する。