Aさん(56歳、男性)は、コンビニエンスストアの店長で自動車を運転して通勤している。不規則な生活が続き、ストレスが溜まることも多く、十分な睡眠がとれないこともあった。荷物を運ぶときに胸部の圧迫感が繰り返し出現し受診したところ、狭心症(angina pectoris)が疑われたため検査をすることになった。脂質異常症(dyslipidemia)の既往がある。
Aさんの運動負荷心電図検査(トレッドミル運動負荷試験)の結果を別に示す。 このときの心電図の所見で適切なのはどれか。
1: 発作時はST低下がある。
2: 発作時はP波が低下している。
3: 安静時は異常Q波がある。
4: 安静時は冠性T波がある。
5: 安静時と発作時ともにQRS幅が拡大している。
Aさん(60歳、男性)は、自宅近くを散歩中に突然の胸痛が出現し、救急車を要請した。救急隊到着時のバイタルサインは、呼吸数28/分、脈拍100/分、血圧80/40mmHgであった。冷汗が著明で、前胸部から左肩にかけての激痛を訴えていた。問診で狭心症(angina pectoris)の既往歴があることが分かった。入院時の検査で急性心筋梗塞(acute myocardial infarction)と診断された。
このときの検査所見として適切なのはどれか。
1: 心電図のST上昇
2: 左肺呼吸音の減弱
3: クレアチンキナーゼ〈CK〉の下降
4: 胸部エックス線写真での心陰影の縮小
心電図モニターで不整脈 (arrhythmia) の変化がみられた。このときの心電図を下に示す。初期対応で適切なのはどれか。
1: 胸骨圧迫を行う。
2: 体表面ペーシングを準備する。
3: 自覚症状がなければ経過観察をする。
4: 自覚症状と血圧を医師に報告して指示を待つ。
心電図(別冊No.2)を別に示す。心電図の記録速度は25mm/秒である。 心電図波形によって計測した心拍数で正しいのはどれか。
1: 30/分以上、50/分未満
2: 50/分以上、70/分未満
3: 70/分以上、90/分未満
4: 90/分以上、100/分未満
5: 100/分以上、110/分未満
心電図検査における肢誘導はどれか。2つ選べ。
1: Ⅰ
2: V1
3: V2
4: V3R
5: aVR
ペースメーカー装着患者における右心室ペーシング波形の心電図を別に示す。心電図の記録速度は通常の25 mm/秒であり、矢印で示した小さなノッチがペースメーカーからの電気刺激が入るタイミングを示している。 心電図波形によって計測した心拍数で正しいのはどれか。
1: 30/分以上、50/分未満
2: 50/分以上、70/分未満
3: 70/分以上、90/分未満
4: 90/分以上、99/分以下