第102回午後第52問の類似問題

第111回午前:第65問

精神保健における一次予防はどれか。

1: 職場でうつ病depression患者を早期発見する。

2: 自殺企図者に精神科医療機関への受療を促す。

3: 統合失調症schizophrenia患者の社会参加のための支援を行う。

4: ストレスとその対処法に関する知識の啓発活動を行う。

第107回午後:第40問

麻薬の取り扱いで正しいのはどれか。

1: 看護師は麻薬施用者免許を取得できる。

2: 麻薬を廃棄したときは市町村長に届け出る。

3: アンプルの麻薬注射液は複数の患者に分割して用いる。

4: 麻薬及び向精神薬取締法に管理について規定されている。

第107回午前:第65問

日本の医療提供施設について正しいのはどれか。

1: 病院数は1995年から増加傾向である。

2: 2013年の人口対病床数は先進国の中で最も多い。

3: 介護老人保健施設数は2000年から減少傾向である。

4: 精神科の平均在院日数は1990年から先進国で最短である。

Aさん(35歳、男性、会社員)は妻(32歳、主婦)と子ども(2歳)と3人暮らし。5年前にうつ病depressionと診断された。半年前に営業部門に異動し、帰宅後も深夜まで仕事をする日が続いていた。「仕事のことが気になってしまい、焦りと不安ばかりが増して眠れない。会社に行くのが苦しい、入院させてもらえないか」と訴えがあり、休養と薬物の調整を目的として精神科病院に入院となった。入院後、Aさんから「実は薬を飲むのが嫌で、途中から飲むのをやめていたんです。薬を飲みたくないのですが、どうしたらよいでしょうか」と看護師に相談があった。

第111回午後:第110問

入院後1か月、面会に来た妻から、「夫の会社から休業給付が出ないかもしれないと言われました。子どもが小さく、生活費もかかるので、入院費用が払えるか心配です」と看護師に相談があった。  妻の相談に関して、看護師が連携する職種として最も適切なのはどれか。

1: 公認心理師

2: 作業療法士

3: 理学療法士

4: 精神保健福祉士

第108回午前:第75問

医療提供の理念、病院・診療所等の医療を提供する場所、その管理のあり方を定めたのはどれか。

1: 医療法

2: 医師法

3: 健康保険法

4: 保健師助産師看護師法

第108回午前:第69問

精神保健及び精神障害者福祉に関する法律で、平成25年(2013年)に改正された内容はどれか。

1: 保護者制度の廃止

2: 自立支援医療の新設

3: 精神保健指定医制度の導入

4: 精神分裂病 (schizophrenia )から統合失調症(schizophrenia) への呼称変更

Aさん (42歳、男性)は、全身倦怠感を訴え病院を受診したところ、肝機能障害が認められ内科に入院した。Aさんは大量飲酒を長期間続けており、アルコール依存症(alcohol dependence)が疑われた。内科医からの依頼で精神科医が診察をしたときは、Aさんは意識清明で見当識障害はなかった。妻とは不仲であり、半年前に仕事で大きなトラブルがあったため、朝から飲酒するようになり飲酒量はさらに増えていた。

第105回午前:第114問

その後、薬物治療によって興奮は改善した。肝機能も改善し、夜間もよく眠れるようになったため、退院が決定した。 Aさんに対する退院時の説明で適切なのはどれか。2つ選べ。

1: 「仕事は辞めましょう」

2: 「断酒会に参加しましょう」

3: 「集団精神療法を受けましょう」

4: 「飲酒しない日を週1日設けましょう」

5: 「生活行動を家族に記録してもらいましょう」

Aさん(25歳、男性)は、未婚で両親と3人で暮らしている。大学卒業後に就職し、仕事も順調であった。4ヶ月前、仕事のミスがあったことをきっかけに気分が落ち込み、食欲のない状態が1ヶ月ほど続いたが、通勤は何とか続けていた。Aさんは、2ヶ月前から不眠を訴えるようになり、先月からは、高額なマンションや車の購入契約をしたり、貯金の全額を宝くじの購入に費やしてしまうなどの行為がみられるようになった。Aさんは、心配した両親に付き添われて精神科病院を受診した。

第100回午後:第120問

入院して1ヶ月が経過したAさんは、服薬による治療で多弁や易怒性などの症状が改善し、落ち着いて過ごせるようになった。Aさんは治療を継続する必要性についても理解している。看護師が家族への退院指導を行うことになった。 Aさんの家族への指導で最も適切なのはどれか。

1: 「薬は家族が管理してください」

2: 「今後も入院治療が定期的に必要になります」

3: 「症状が悪化する兆候を見逃さないようにしましょう」

4: 「服薬をしていれば症状は悪化しないので安心してください」

A市に住むBさん(40歳、経産婦)は、妊娠20週0日である。夫(42歳、会社員)、長女のCちゃん(5歳)の3人暮らし。朝食を終えた午前8時、大規模災害が発生し、夫は倒壊した家屋に両下肢が挟まれ身動きがとれなくなった。一緒にいたBさんとCちゃんは無事だったが、慌てるBさんのそばでCちゃんは泣きながら座りこんでいた。午前10時、夫は救助隊に救出されたが、下肢の感覚はなくなっていた。 病院に搬送された夫は、その日のうちに入院となった。

第110回午前:第120問

Bさんに異常は認められなかったが、Cちゃんも不安な表情でB さんの傍にいる姿をみて、看護師はBさんとCちゃんは福祉避難所への移動が必要ではないかと考えた。  福祉避難所への移動のために看護師が連携する者で適切なのはどれか。

1: 精神科医

2: 民生委員

3: A市の保健師

4: ボランティアの保育士

第105回午前:第35問

学校保健について正しいのはどれか。

1: 学校医は健康相談を実施する。

2: 校長は学校医を置くことができる。

3: 教育委員会は小学校入学1年前の児童に対して健康診断を実施する。

4: 学校医は感染症に罹患した児童生徒の出席を停止させることができる。

第102回午前:第89問

入所者または居住者が公的保険による訪問看護サービスを受けることができるのはどれか。2つ選べ。

1: 乳児院

2: 介護老人保健施設

3: 高齢者専用賃貸住宅

4: 介護療養型医療施設

5: 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

Aさん(29歳、女性)は、20歳で短期大学を卒業するのと同時に就職したが「会社に行きたくない」と言い出して、 2か月で仕事を辞めた。その後は、自宅で何もせずに過ごしていた。昼夜逆転の生活が長く続いたが、ある日、夜遅く帰宅した父親と就職のことで激しい口論となった。それ以来、昼も夜も起きていて、食事も摂(と)らずに自室に引きこもり、ぶつぶつと独り言を言ったり、笑ったりするようになった。心配した母親に伴われて受診し、統合失調症(schizophrenia)と診断された。

第101回午後:第115問

Aさんの表情は険しく、常に周囲を警戒している。医師が入院を勧めたが、Aさんは興奮し、母親にしがみつきながら「入院はいや。家に連れて帰って」と泣き叫んだ。さらに、診察室のドアの方に走って逃げようとしたため、看護師が制止しようとすると、Aさんはその看護師を突き飛ばした。 この看護師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

1: 大きな声で話しかける。

2: 入院を拒否する理由を尋ねる。

3: 母親に入院の説得を依頼する。

4: 看護師と患者の身体の損傷に注意する。

5: 患者と2人きりで話すことができる場所に移動する。

第107回午後:第62問

健康保険法による訪問看護サービスで正しいのはどれか。

1: サービス対象は75歳以上である。

2: 訪問看護師が訪問看護計画を立案する。

3: 要介護状態区分に応じて区分支給限度基準額が定められている。

4: 利用者の居宅までの訪問看護師の交通費は、診療報酬に含まれる。

第103回午後:第38問

社会福祉に関係する職種とその業務についての組合せで正しいのはどれか。

1: 精神保健福祉士 ─── 精神障害者保健福祉手帳の発行

2: 介護支援専門員 ─── 居宅サービス計画の作成

3: 介護福祉士 ─── 生活保護の認定

4: 社会福祉士 ─── 要介護度の認定

第101回午後:第90問

精神障害者保健福祉手帳について正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 交付を受けた者の写真は添付しない。

2: 交付を受けた者は、住民税の控除が受けられる。

3: 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律で規定されている。

4: 交付を受けた者の公共交通機関運賃の割引は、全国一律で適用される。

5: 交付を受けた者は、精神障害の状態についての認定を毎年受ける必要がある。

第110回午前:第16問

緩和ケアの説明で適切なのはどれか。

1: 入院が原則である。

2: 家族もケアの対象である。

3: 創の治癒を目的としている。

4: 患者の意識が混濁した時点から開始する。

第104回午後:第48問

看護師の人員配置基準について定めた法律はどれか。

1: 医療法

2: 労働基準法

3: 保健師助産師看護師法

4: 看護師等の人材確保の促進に関する法律

第105回午後:第60問

精神保健指定医を指定するのはどれか。

1: 保健所長

2: 都道府県知事

3: 厚生労働大臣

4: 精神保健福祉センター長

Aさん(19歳、男性、大学生)は、実家近くのアパートに1人で暮らしている。ある日、線路沿いの道を裸足で歩きながら険しい表情でカッターナイフを振り回し、ぶつぶつと独り言を言い続けていたことから警察に保護された。Aさんは、警察から連絡を受けた両親とともに精神科病院を受診したが「自分は命を狙われている」、「この人たちは自分の親じゃない」と言い、医療者に対しても拒否的な態度をとっている。診察の結果、Aさんは統合失調症(schizophrenia)と診断された。Aさんの頭髪は乱れ、食事や睡眠がとれていない様子であったため、そのまま医療保護入院をすることになった。

第105回午後:第114問

入院後2か月が経過し、主治医からは退院の話も出始めた。Aさんは入院をきっかけに大学を休学している。Aさんの両親が「Aは学業の遅れを心配して、退院後すぐに復学したいと言っています。Aはすぐに復学できるのでしょうか」と相談してきた。 看護師の説明として適切なのはどれか。

1: 「復学の時期を大学に判断してもらいましょう」

2: 「復学できる状態になるまで退院を延期しましょう」

3: 「ご両親からAさんに焦らないよう説得してください」

4: 「まずは家庭での日常生活に慣れることから始めましょう」

第104回午前:第90問

精神障害者のリカバリ〈回復〉の考え方で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

1: 患者に役割をもたせない。

2: 薬物療法を主体に展開する。

3: 患者の主体的な選択を支援する。

4: 患者のストレングス〈強み・力〉に着目する。

5: リカバリ〈回復〉とは病気が治癒したことである。