第110回午前第106問の類似問題

Aさん(24歳、初産婦、会社員)は、現在、両親と妹の4人で暮らしている。パートナー(24歳、会社員)と結婚する予定である。Aさんは、妊娠8週の妊婦健康診査で「朝起きると気持ちが悪くあまり食べられません。台所から食べ物の匂いがするだけで吐き気がします」と話している。

第106回午後:第100問

Aさんへの食事指導で最も適切なのはどれか。

1: 水分は温かい飲料にする。

2: 栄養のバランスのよい食物を摂取する。

3: 1回量を少なくして食べる回数を増やす。

4: カロリーの高い食物を積極的に摂取する。

Aさん(24歳、初産婦)、事務職。妊娠8週である。現在、両親と妹との4人で暮らしている。パートナーは24歳の大学院2年生で就職が内定しており、Aさんと結婚する予定である。

第102回午前:第112問

Aさんは「気持ちが悪いのであまり食べられません。ご飯が炊き上がるにおいだけで吐き気がします」と話している。妊娠経過は順調である。 Aさんへの食事指導で最も適切なのはどれか。

1: 水分は糖分を含んだ飲料にする。

2: 栄養のバランスを崩さずに摂取する。

3: 1回量を少なくして食べる回数を増やす。

4: 積極的にカロリーの高い食物を摂取する。

Aさん(28歳、女性)は、両親と3人で暮らしている。24歳のときに統合失調症(schizophrenia)を発症し治療を開始している。Aさんは大学卒業後に一度就職したが、発症後に退職し、現在も無職である。2週前から元気がなく、自室に引きこもって独り言を言っているのが目立つようになったため、両親同伴で外来を受診した。両親からは、1年前から便秘が続き、Aさんが薬の副作用(有害事象)を気にするようになったという話があった。

第106回午後:第106問

Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。

1: 「薬は飲まないといけません」

2: 「薬には副作用があるものですよ」

3: 「便秘は副作用ではありませんよ」

4: 「便秘の対処方法を一緒に考えましょう」

A君(2歳6か月、男児)。両親との3人暮らし。脳性麻痺(cerebral palsy)と診断され、自力で座位の保持と歩行はできず専用の車椅子を使用している。話しかけると相手の目を見て笑顔を見せ、喃語を話す。食事はきざみ食でスプーンを使うことができるが、こぼすことが多く介助が必要である。排泄、清潔および更衣は全介助が必要である。

第106回午前:第104問

A君の食事について看護師が母親に尋ねると「食べこぼしが多く、食べながらうとうとしてしまい時間がかかるし、十分な量も食べられていません」と話した。 A君の食事に関する母親への指導で最も適切なのはどれか。

1: 「経腸栄養剤の開始について医師と相談しましょう」

2: 「ホームヘルパーの依頼を検討しましょう」

3: 「食事時間を 20 分以内にしましょう」

4: 「ペースト食にしてみましょう」

Aさん(76歳、女性)は、長女(46歳、会社員)との2人暮らし。Aさんは5年前に2型糖尿病(type 2 diabetes mellitus)と診断された。1年前から血糖測定とインスリン自己注射を朝1回行っている。炊事は主にAさんが担当している。Aさんは、長女の帰宅に合わせて夕食を摂るため、夕食時間にばらつきがある。定期の外来受診時にAさんは「時々汗が出て手が震えることがあります」と外来看護師に相談した。Aさんのバイタルサインは、体温36.4℃、脈拍74/分、血圧128/80mmHg。身長154cm、体重68kgである。

第107回午前:第109問

このとき、外来看護師がAさんに行う指導で適切なのはどれか。

1: 糖質を含まない水分を摂取する。

2: 労作後は食事摂取量を増やす。

3: 決まった食事時間を設定する

4: 空腹感に応じて食事を摂る。

Aさん(32歳、経産婦)は、身長160cmで、非妊時体重は52kgであった。妊娠33週2日の妊婦健康診査では、体重59kg、血圧110/76mmHg、尿蛋白(-)、尿糖(-)、浮腫+、子宮底長は28cmである。胎児心拍の最良聴取部位は左臍棘線中央にあり、「最近、動くとおなかが頻繁に張ります。便秘がひどくなっているせいかもしれません」と言う。

第100回午前:第115問

Aさんへの保健指導で適切なのはどれか。

1: 骨盤位体操を勧める。

2: 市販の下剤を服用することを勧める。

3: 水分の摂取量を減らすことを勧める。

4: 外出を控え自宅で過ごすことを勧める。

Aさん(50歳、男性、会社員)は妻と高校生の息子との3人暮らし。仕事を生きがいに働き続けていた。慢性腎不全chronic renal failureのため透析治療が必要になったが、本人の希望で連続携行式腹膜灌流法〈CAPD〉を導入することになり入院した。Aさんはこれからの生活がどのようになるのかを看護師に質問した。

第111回午前:第94問

Aさんに対する説明として正しいのはどれか。

1: 「食事療法が必要です」

2: 「通院は週に2、3回必要です」

3: 「宿泊を伴う旅行はできません」

4: 「カテーテル挿入術後の翌日から入浴できます」

第102回午後:第65問

正常に経過している分娩第1期の産婦への説明で適切なのはどれか。

1: 「食事は摂(と)らないようにしてください」

2: 「ベッド上で安静にしていてください」

3: 「2、3時間に1回は排尿をしてください」

4: 「眠気を感じても眠らないようにしてください」

Aさん(35歳、男性、会社員)は妻(32歳、主婦)と子ども(2歳)と3人暮らし。5年前にうつ病depressionと診断された。半年前に営業部門に異動し、帰宅後も深夜まで仕事をする日が続いていた。「仕事のことが気になってしまい、焦りと不安ばかりが増して眠れない。会社に行くのが苦しい、入院させてもらえないか」と訴えがあり、休養と薬物の調整を目的として精神科病院に入院となった。入院後、Aさんから「実は薬を飲むのが嫌で、途中から飲むのをやめていたんです。薬を飲みたくないのですが、どうしたらよいでしょうか」と看護師に相談があった。

第111回午後:第109問

看護師のAさんへの対応で最も適切なのはどれか。

1: 薬を飲みたくない理由を尋ねる。

2: 薬を飲むことを約束してもらう。

3: 自己判断で薬をやめたことへの反省を促す。

4: 薬の管理はAさんの妻にしてもらうよう勧める。

Aさん(60歳、女性)は、身長155cm、体重70kgである。エレベータがあるマンションの4階に住んでいる。左膝の痛みが徐々に増強し、趣味の茶道での正座や和式トイレの使用が困難になった。Aさんは変形性膝関節症(osteoarthritis of the knee)と診断され入院した。左膝の人工膝関節全置換術を受け、術後経過は順調である。

第100回午後:第99問

Aさんの退院後の生活の指導で適切なのはどれか。

1: 「正座は避けてください」

2: 「和式トイレが使えます」

3: 「なるべく階段を使いましょう」

4: 「ベッドではなく、畳に布団を敷いて寝ましょう」

第101回午前:第63問

Aさん(103歳、男性)は、総義歯で時々むせるが、その他は元気に過ごしている。 Aさんの食事指導として最も適切なのはどれか。

1: 塩分の制限を厳しくする。

2: 蛋白質の摂取量を確保する。

3: 粘稠度の低いサラサラした食品にする。

4: 食べ慣れていない料理も積極的に取り入れる。

Aさん(82歳、男性)は、4年前にAlzheimer〈アルツハイマー〉型認知症(dementia of Alzheimer type)の診断を受けた。要介護4で、1年前からグループホームで生活している。高血圧症(hypertension)に対して持続性カルシウム拮抗薬を内服している。他に治療を必要とする疾患は認められない。 1週前から夜はほとんど眠らず、居間のソファに腰かけたり、歩き回ったりする状態が続いている。昼間もベッドに横になることはない。食欲が低下してきたが、先月よりも体重は2kg増加している。

第101回午後:第102問

Aさんは症状が改善し、退院することになった。病棟看護師がグループホームの職員と家族とに指導すべき内容として最も適切なのはどれか。

1: 「深呼吸を練習させてください」

2: 「足のむくみを観察してください」

3: 「蛋白質の少ない食事にしてください」

4: 「水分を1日1,500 ml以上摂(と)らせてください」

Aさん(75歳、女性)は、1人暮らし。高血圧症hypertensionの内服治療をしているが、その他に既往歴はない。認知機能は問題ない。軽度の円背があるが、日常生活動作〈ADL〉は自立している。簡単な家事は自分で行っており、家の中で過ごすことが多かった。近所に住む長女が時々、Aさんの様子を見に来ていた。  ある日、Aさんは自宅の階段を踏み外して転落し、横向きになったまま動けなくなったところを訪問してきた長女に発見され、救急車で病院に運ばれ、右大腿骨頸部骨折femoral neck fractureと診断された。そのまま入院し、緊急手術を行うことになった。

第110回午後:第99問

Aさんの退院日が決定した。看護師は、Aさんの退院前の指導を行うことになった。Aさんから「医師から骨がもろくなっていると言われました。これ以上悪くならないように何をすればよいでしょうか」と質問があった。  Aさんへの看護師の説明で適切なのはどれか。

1: 「体操は控えましょう」

2: 「炭酸飲料を飲みましょう」

3: 「果物を積極的に摂りましょう」

4: 「日光を浴びるようにしましょう」

Aさん (32歳、男性、会社員 )は、 2年前にうつ病 (depression)による入院歴がある。 Aさんは仕事中に「新しい営業戦略を考えついた」と上司に大声でまとまりのない話を続け、止めようとすると激怒するようになった。会社から連絡を受けたAさんの両親に付き添われて精神科を受診したところ、 Aさんは双極性障害 (bipolar disorder)と診断され入院した。

第103回午後:第110問

入院後 3日が経過した。 Aさんは自分の病室にいることはほとんどなく、自宅や会社に頻繁に電話したり、デイルームでノートに書き続けるなど、いつも忙しそうに過ごしている。食事の時間も落ち着かず、摂取量は毎食 1/3から 1/4程度である。看護師の対応で適切なのはどれか。

1: Aさんの食事を介助する。

2: Aさんが栄養指導を受けられるよう調整する。

3: Aさんに食事の摂取量が不足している事実を伝える。

4: Aさんが自分から食事をしたい気持ちになるのを待つ。

Aさん(30歳、初産婦)は妊娠39週3日で陣痛発来し、4時に入院した。その後、陣痛が増強して順調な分娩進行と診断されて、11時45分の診察で子宮口が8cm開大となった。看護師が12時に昼食を配膳にいくとAさんは額に汗をかいて、側臥位で「陣痛がつらくて何も飲んだり食べたりしたくありません」と言っている。陣痛発作時は強い産痛と努責感を訴え、目を硬く閉じて呼吸を止めて全身に力を入れている。

第110回午後:第106問

Aさんへの看護で最も適切なのはどれか。

1: 坐位になるよう勧める。

2: シャワー浴を勧める。

3: 食事摂取を促す。

4: 呼吸法を促す。

Aさん(34歳、男性)は、運送会社で配達を担当している。6か月前の職場の健康診断で、血圧142/90 mmHg と尿蛋白2+、尿潜血2+を指摘されたが放置していた。1週前、感冒様症状の後に紅茶色の尿がみられたため内科を受診した。血清IgA が高値でIgA腎症(IgA nephropathy)が疑われ入院した。

第105回午前:第95問

AさんはIgA 腎症(IgA nephropathy)と診断され、塩分1日6gの減塩食が開始された。入院前は塩辛いものが好物で外食が多かったAさんは「味が薄くて食べた気がしない。退院後も続けられるかな」と話している。 このときの対応で最も適切なのはどれか。

1: 「つらいですが慣れてきます」

2: 「最初に甘いものを食べてください」

3: 「各食事で均等に塩分を摂取しましょう」

4: 「酸味や香味を利用するとよいでしょう」

5: 「市販のレトルト食品は塩分が少ないので活用するとよいです」

Aさん(89歳、女性)は、息子夫婦と3人暮らし。障害高齢者の日常生活自立度判定基準A-2。腹部膨満感とふらつきを自覚したため受診したところ、原発不明の癌による多臓器への転移と腹水貯留が認められ、入院した。入院時に、医師からAさんと家族に、回復の見込みが低いことが伝えられた。看護師に、Aさんは「もう十分長生きできましたから、自然に最期を迎えたいです」と話した。 身体所見:身長148cm、体重43kg、腹囲80cm。体温36.8℃、血圧128/80mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)97%。意識レベル清明。 検査所見:Hb 6.9g/dL、総蛋白4.5g/dL、アルブミン2.9g/dL、AST(GOT)45IU/L(U/L)、AST(GOT)60IU/L(U/L)、Na 130mEq/L、K 4.2mEq/L。

第108回午前:第101問

Aさんは昼間も寝ていることが多くなった。Aさんは「食事はいらないけど冷たいものはほしい」と言い、看護師が準備した氷を少量食べることがある。維持輸液を行っている。医師から家族にAさんの臨終が近いとの説明があった。家族は看護師に「食事をとらないと体力がなくなってしまう。苦痛なく最期を迎えさせてあげたいけれど、少しでも長く生きていてほしい」と言っている。 家族に対する看護師の説明で最も適切なのはどれか。

1: 「食事を介助してください」

2: 「点滴をしているので大丈夫です」

3: 「食事に栄養補助食品を取り入れます」

4: 「Aさんが食べたい物を持ってきてください」

第110回午前:第42問

Aさん(50歳、男性)は肝硬変cirrhosisと診断され、腹水貯留と黄疸がみられる。  Aさんに指導する食事内容で適切なのはどれか。

1: 塩分の少ない食事

2: 脂肪分の多い食事

3: 蛋白質の多い食事

4: 食物繊維の少ない食事

Aさん(68歳、女性)は、1人暮らし。隣の市に娘がいる。日常生活は自立している。10年前に糖尿病(diabetes mellitus)と診断され、血糖降下薬を服用している。最近の血液検査でHbA1c が8.5% のため、インスリンの自己注射を導入するかどうかを検討することになった。医師からAさんには自己注射についてまだ説明されていない。

第108回午前:第98問

Aさんは、医師から自己注射について説明された。Aさんは医師に質問はないと答えたが、考え込んでいたため、看護師はAさんに心配なことがあるか質問した。Aさんは「10年間、食事療法をがんばってきたのに、注射になるのですね。今後どうしたら良いかわからなくなりました」と話した。 この時の看護師の言葉かけで適切なのはどれか。

1: 「もう少しがんばれると良かったですね」

2: 「治療食の配食サービスを利用しましょう」

3: 「私たちの指導通りに行えばうまくいきます」

4: 「これまでの食事で工夫したことを一緒に振り返りましょう」

Aさん(56歳、男性)は、コンビニエンスストアの店長で自動車を運転して通勤している。不規則な生活が続き、ストレスが溜まることも多く、十分な睡眠がとれないこともあった。荷物を運ぶときに胸部の圧迫感が繰り返し出現し受診したところ、狭心症(angina pectoris)が疑われたため検査をすることになった。脂質異常症(dyslipidemia)の既往がある。

第107回午前:第93問

Aさんの経過は順調で、手術後4日に退院することになった。Aさんは「家に戻ってもまた症状が出るのではないかと心配です」と話した。 Aさんに対する退院指導の内容として適切なのはどれか。2つ選べ。

1: 「水分摂取を控えましょう」

2: 「肉類を多く食べましょう」

3: 「睡眠時間を確保しましょう」

4: 「自動車の運転はやめましょう」

5: 「次回の外来受診までは重い荷物を運ぶ作業は控えましょう」