第110回午前第86問の類似問題

Aさん56歳、(女性、会社員)は、夕食の1時間後から腹痛・嘔吐が出現し救急外来を受診した。2か月前から自然に消失する右季肋部痛を繰り返していた。 身体所見          :身長155cm、体重82kg。体温38.2 ℃、呼吸数16/分、脈拍110/分、血圧126/70mmHg。眼球結膜に黄染あり。右季肋部に圧痛あり。意識清明。 検査所見          :白血球14,960/μL、Hb 12.8g/dL。総ビリルビン8.7 mg/dL、直接ビリルビン7.2mg/dL、アミラーゼ121 IU/L、リパーゼ45IU/L、尿素窒素18.9mg/dL、血清クレアチニン0.98 mg/dL。CRP 9.2 mg/dL。 腹部超音波検査所見:胆嚢壁の肥厚、胆嚢の腫大、総胆管の拡張、総胆管結石を認めた。

第109回午後:第94問

Aさんの病態で正しいのはどれか。

1: 急性胃炎(acute gastritis)

2: 急性腎不全(acute renal failure)

3: 閉塞性黄疸(obstructive jaundice)

4: 溶血性貧血(hemolytic anemia)

第100回午前:第32問

ウイルスが原因で発症するのはどれか。

1: 多発性骨髄腫(multiple myeloma)

2: 鉄欠乏貧血(iron-deficiency anemia)

3: 再生不良性貧血(aplastic anemia)

4: 成人T細胞白血病(adult T-cell leukemia)

第103回午後:第15問

ウイルスが原因で発症するのはどれか。

1: 血友病 (hemophilia)

2: 鉄欠乏性貧血 (iron-deficiency anemia)

3: 再生不良性貧血 (aplastic anemia)

4: 成人 T細胞白血病〈ATL〉 (adult T-cell leukemia)

第102回午後:第83問

鉄欠乏性貧血(iron-deficiency anemia)の症状または所見として考えられるのはどれか。2つ選べ。

1: 動悸

2: 匙(さじ)状爪

3: ほてり感

4: 運動失調

5: 皮膚の紅潮

第104回午後:第82問

白血球減少症 (leukopenia) で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

1: 好塩基球数は増加する。

2: EB ウイルス感染によって起こる。

3: 白血球数が 3,000/μL 以下をいう。

4: 好中球減少症 (neutropenia) では細菌に感染しやすくなる。

5: 無顆粒球症(agranulocytosis)は単球がなくなった病態をいう。

Aさん(53歳、男性、会社員)は、1週前から倦怠感が強く、尿が濃くなり、眼の黄染もみられたため、近くの医療機関を受診し黄疸と診断された。総合病院の消化器内科を紹介され受診した。時々、便が黒いことはあったが、腹痛はなかった。既往歴に特記すべきことはない。来院時のバイタルサインは、体温36.8℃、脈拍68/分、血圧134/82mmHgであった。血液検査データは、アルブミン4.2g/dL、AST〈GOT〉69IU/L、ALT〈GPT〉72IU/L、総ビリルビン14.6 mg/dL、直接ビリルビン12.5mg/dL、アミラーゼ45IU/L、Fe27μg/dL、尿素窒素16.5mg/dL、クレアチニン0.78mg/dL、白血球9,200/μL、Hb11.2g/dL、血小板23万/μL、CRP2.8mg/dLであった。

第106回午前:第91問

Aさんのアセスメントで正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 脱水がある。

2: 閉塞性黄疸(obstructive jaundice)である。

3: 膵炎(pancreatitis)を発症している。

4: 急性腎不全(acute renal failure)を発症している。

5: 鉄欠乏性貧血(iron-deficiency anemia)の可能性がある。