第108回午前第102問の類似問題

Aさん(20歳、女性、外国籍)は、6月に来日し、9月に大学に入学した。入学して1週後、Aさんは大学でめまいを起こして座り込み、同じ国から昨年留学生として来日した友人に付き添われ病院の内科外来を受診した。外来では多くの患者が受診を待っており、診察までに時間がかかっていた。Aさんは、日常会話程度の日本語が話せ「身体がだるくて立っていられません」と看護師に伝えた。

第109回午後:第119問

Aさんは、急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia)と診断され、血液内科病棟の2人部屋に緊急入院になった。病棟看護師が入院オリエンテーションをするため病室を訪れたところ、同室の患者から「Aさんの香水の香りが強いので、つらい」と訴えがあり、看護師もその香りが気になった。看護師の対応で適切なのはどれか。

1: 同室の患者に別室への移動を勧める。

2: Aさんに香水を洗い流すよう説明する。

3: Aさんに香水の使用は医師の許可が必要と説明する。

4: Aさんに香りが本人および同室の患者の治療に及ぼす影響を説明する。

Aちゃん(2歳10か月)は、両親と生後3か月の妹と4人で暮らしている。Aちゃんは、6日前に発熱および不定形の発疹が腹部と背部とに出現した。解熱薬の使用によって、体温は一時的に低下したが、再び上昇したので受診した。受診時、口唇の充血と乾燥とが著明で、眼球結膜の充血と四肢の硬性浮腫とがみられた。受診時の血液検査の結果は、CRP 15.7mg/dl、AST〈GOT〉22 I U/l、ALT〈GPT〉54 I U/lであった。Aちゃんは川崎病(Kawasaki disease)と診断され、入院した。アスピリンの内服と γ-グロブリンの点滴静脈内注射とが開始された。

第101回午後:第106問

入院時のAちゃんへの看護で適切なのはどれか。

1: 歩行を禁止する。

2: 高エネルギー食とする。

3: 弾性包帯で下肢を圧迫する。

4: アナフィラキシー様症状に注意する。

Aさん(20歳、男性、大学生)は、炎天下で長時間サッカーをしていたところ転倒し、左膝と左側腹部を強打した。「左膝がカクッと折れて力が入らない。左腹部が痛い」ことを主訴に救急外来を受診した。 受診時のバイタルサインは、体温37.0℃、呼吸数14/分、脈拍98/分、血圧102/58mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)98%。血液検査の結果、赤血球550万/μL、Hb 16.0g/dL、Ht 55%、白血球8,900/μL、CRP 0.3mg/dLであった。尿検査は尿潜血(ー)、尿比重1.025、濃縮尿であった。胸部・腹部・下肢のエックス線写真に異常なし。胸腹部CTでは脾臓損傷を否定できなかった。このため、左半月板損傷と外傷性脾臓損傷を疑い入院となった。

第108回午前:第91問

Aさんの状態をアセスメントするために、救急外来受診時に優先して観察すべき項目はどれか。

1: 尿の性状

2: 腸蠕動音

3: 脈拍数

4: 体温

第110回午後:第47問

Aさんは右側の人工股関節全置換術(後方アプローチ)を受けた。  Aさんへの脱臼予防の生活指導で適切なのはどれか。

1: 「靴はしゃがんで履いてください」

2: 「右側に身体をねじらないでください」

3: 「椅子に座るときは足を組んでください」

4: 「浴室の椅子は膝の高さより低いものを使ってください」

A さん(37 歳、女性)は、アジアの出身で 1 か月前に日本人の夫 (40 歳) と娘 (12 歳)とともに日本に移住した。母国語以外に簡単な言葉であれば日本語と英語は理解できる。A さんは、胸のしこりに気付き 1 週前に受診し、検査の結果、乳癌 (breast cancer) と診断された。今後の治療について説明を受けるため外来を受診する予定である。夫から「仕事が忙しく説明に立ち会えない。妻は日本語が上手く話せないがどうしたらいいですか」と電話があった。

第104回午後:第119問

術前に、術後の A さんの苦痛の程度を確認する方法について説明をすることになった。苦痛の程度を確認する方法として最も適切なのはどれか。

1: 日本語を覚えてもらう。

2: 母国語と日本語の対応表を準備する。

3: ナースコールの利用方法を説明する。

4: まばたきをしてもらうことを説明する。

Aさん72歳、(男性)は、2か月前に右中大脳動脈領域の脳梗塞(cerebral infarction)を発症した。本日、病院を退院し、介護老人保健施設に入所した。 既往歴  :1年前に前立腺癌r(prostatic cancer)のため腹腔鏡下前立腺全摘除術。 身体所見:左上下肢に軽度のしびれがある。半側空間無視がある。構音障害はない。 生活機能:改訂長谷川式簡易知能評価スケール<HDS-R>26点、Barthel<バーセル>インデックス65点。

第109回午後:第98問

入所後2日、Aさんは箸を使って食事をするが、いつも左側に置かれた食器には食べ残しがあった。Aさんへの対応で適切なのはどれか。

1: スプーンの使用を勧める。

2: 反復唾液嚥下テストを行う。

3: 食事の途中で食器の配置を変える。

4: 食器の下に滑り止めマットを敷く。

Aさん(35歳、経産婦)は、妊娠中に妊娠糖尿病(gestational diabetes mellitus)と診断され、食事療法を行っていた。Aさんは、妊娠 39週3日に3,500 gの児を自然分娩した。分娩の所要時間は2時間 45分、出血量は 450 m l、第1度会陰裂傷のため縫合術を受けた。児の Apgar〈アプガー〉スコアは1分後8点、5分後9点であった。

第101回午後:第112問

生後1時間。Aさんの児は、体温 36.8 ℃、心拍数 150 /分、呼吸数56 /分である。呼吸は不規則であるが陥没呼吸や呻吟はみられない。四肢に軽度のチアノーゼがみられる。 児への対応で最も優先すべきなのはどれか。

1: 沐浴

2: 血糖値の測定

3: 口腔内の吸引

4: 保育器への収容

第105回午前:第28問

一次脱水でみられるのはどれか。

1: 尿量の減少

2: 血漿浸透圧の低下

3: バソプレシンの分泌の抑制

4: 血漿ナトリウムイオン濃度の低下