不安の強い入院患者に対し問題中心の対処を促す方法で適切なのはどれか。
1: 読書をして気分転換を促す。
2: 原因に気付くように支援する。
3: 平常な気持ちを保つように助言する。
4: 家族に不満を聞いてもらうことを勧める。
高齢者のうつ病 (depression) の説明で正しいのはどれか。
1: 電気けいれん療法は行わない。
2: 認知症との区別はつきやすい。
3: 三環系抗うつ薬を第一選択薬とする。
4: 若年者と比べて身体症状の訴えが多い。
難病患者が自分の病気について学ぶことで不安を解消しようとする防衛機制はどれか。
1: 否認
2: 昇華
3: 知性化
4: 合理化
5: 反動形成
患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。
1: 否定的感情の表出を受けとめる。
2: 正確に伝えるために専門用語を多く使う。
3: 会話の量と信頼関係の深まりとは比例する。
4: 患者の表情よりも言語による表現を重視する。
精神障害の三次予防の内容で適切なのはどれか。
1: うつ病患(depression)者の復職支援
2: 住民同士のつながりの強化
3: 精神保健に関する問題の早期発見
4: ストレス関連障害の発症予防に関する知識の提供
精神疾患の患者に対する心理教育について正しいのはどれか。
1: 精神分析を実施する。
2: 家族関係が疾患の原因であることを説明する。
3: 症状が悪化するときのサインに気づけるよう指導する。
4: 状態に合わせて服薬量を自分で増減する方法を説明する。
患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。
1: 否定的感情の表出を受けとめる。
2: 沈黙が生じた直後に会話を終える。
3: 看護師が伝えたいことに重点をおく。
4: 患者の表情よりも言語による表現を重視する。
Aさん(42歳、男性)、会社員。うつ病(depression)で自殺企図のために入院した。外傷はない。入院時に看護師が「大変でしたね」と声をかけたが、Aさんは一言も話そうとせず、硬い表情をしている。 この時点でのAさんへの対応で適切なのはどれか。
1: 「気分転換にお散歩に行きませんか」
2: 「今夜は多床室で休んでいただきます」
3: 「仕事が合わないのではありませんか」
4: 「持ち物を一緒に確認させていただけますか」
Aさん(32歳、男性)は、仕事上のストレスを抱えていた際に知人から誘われ、覚せい剤を常用するようになり逮捕された。保釈後、薬物依存症の治療を受けることができる精神科病院に入院し、治療プログラムに参加することになった。
入院時のAさんへの看護師の対応として適切なのはどれか。
1: 二度と使用しないと約束させる。
2: 回復が期待できる病気であることを伝える。
3: 使用をやめられなかったことに対する反省を促す。
4: 自分で薬物を断ち切る強い意志を持つように伝える。
精神科デイケアの目的で最も適切なのはどれか。
1: 陽性症状を鎮静化する。
2: 家族の疾病理解を深める。
3: 単身で生活できるようにする。
4: 対人関係能力の向上を目指す。
Aさん(37歳、女性、会社員)は、1人暮らし。11月に経理部へ異動となった。新しい人間関係と慣れない仕事で帰宅後も緊張が取れず、眠れない日が続いていた。異動から3週目の朝、会社のエレベーターに乗ると、息苦しさ、動悸からパニック発作を起こした。その後も不眠とパニック発作が出現したため、異動から2か月後、精神科クリニックを受診し、パニック障害(panic disorder)と診断された。主治医からは、短時間型の睡眠薬と選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が処方された。また、職場の協力を得て仕事量の調整をしてもらうことになった。受診から5日後、Aさんから「昨日の朝から気分が悪くなり、下痢をするようになった」と電話があった。
受診後のAさんの状況に対する看護師のアセスメントで適切なのはどれか。
1: ストレスの増大
2: うつ症状の悪化
3: 睡眠薬の持ち越し効果
4: SSRIの副作用(有害事象)
うつ病(depression)で入院している患者が「自分は重大な過ちで皆に迷惑をかけてしまいました。死んでおわびします」という妄想を訴えた。 この患者にみられるのはどれか。
1: 罪業妄想
2: 心気妄想
3: 追跡妄想
4: 被毒妄想
5: 貧困妄想