第107回午前第63問の類似問題

第105回午後:第35問

患者と看護師との協働について適切なのはどれか。

1: 患者が目標達成できるよう支援する。

2: 治療に関する情報は看護師が占有する。

3: 看護計画は看護師の視点を中心に立案する。

4: ケアは看護師の業務予定に基づき実施する。

Aさん(43歳、男性、会社員)は、妻(38歳)と2人暮らし。1年前から、仕事上の失敗を上司から叱責されることが続いていた。半年前からAさんの飲酒量は次第に増えていき、最近では酒気を帯びたままの出勤や、飲酒を原因とした遅刻や欠勤をすることが増えていた。ある夜、Aさんは居酒屋で多量に飲酒し、その場で意識が消失したため、救急車で救命救急センターへ搬送され、入院となった。器質的検査および生理的検査では異常が認められなかったが、入院翌日に飲酒の問題について同じ病院内の精神科を受診した結果、Aさんはアルコール依存症(alcohol dependence syndrome)と診断された。

第109回午後:第114問

入院中にAさんは、退院後に再び飲酒してしまうのではないかという不安を看護師に訴えた。Aさんの断酒を支援するための看護師の提案で適切なのはどれか。

1: 共同生活援助<グループホーム>への入居

2: セルフヘルプグループへの参加

3: 行動援護の利用

4: 生活訓練の利用

第101回午後:第86問

在宅療養者に初回訪問を行う際の訪問看護師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

1: 療養者と契約書を取り交わす。

2: 緊急時の連絡方法を確認する。

3: 初回訪問前の情報収集は行わない。

4: 病院で指導された介護方法は変更しない。

5: 初回訪問日は療養者に医療的な問題が起きてから決める。

第103回午前:第90問

Aさん(85歳、女性)は、 1人で暮らしており、高血圧症 (hypertension) がある。物忘れがあり、 要支援 2の認定を受け、通所介護と訪問看護を利用している。 Aさんの長女は他県に住んでいる。 Aさんの健康状態を維持するために訪問看護師が行う支援で適切なのはどれか。2つ選べ。

1: 服薬管理の支援を行う。

2: 水分の摂取状況を把握する。

3: 入浴は控えるよう助言する。

4: Aさんの長女に同居を勧める。

5: 1人で買い物に行かないように助言する。

第103回午後:第72問

健康保険法による訪問看護サービスで正しいのはどれか。

1: サービス対象は 65歳以上である。

2: 介護支援専門員がケアプランを作成する。

3: 末期の悪性腫瘍の療養者への訪問回数に制限はない。

4: 特定疾患医療受給者証を持っている者は自己負担額 1割である。

第108回午後:第48問

判断能力が不十分な認知症高齢者の権利擁護を目的とするのはどれか。

1: 公的年金制度

2: 生活保護制度

3: 後期高齢者医療制度

4: 日常生活自立支援事業

Aさん(52歳、女性)は、未婚で1人暮らしである。近くに親戚はいない。物が握りにくい、細かい作業ができないという症状があり、精密検査のため入院したところ、筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉(amyotrophic lateral sclerosis )と診断された。

第101回午後:第91問

Aさんは、球麻痺症状はなく、上肢の運動障害があるが、歩行は自立している。退院調整看護師が病室で面談したところ「これからどのようになっていくのか分からない」と不安そうに訴えた。Aさんは在宅サービスの必要性を感じていなかったが、退院調整看護師は訪問看護の利用を勧め、Aさんは同意した。訪問看護に依頼する内容で、優先度が高いのはどれか。

1: 入浴の介助

2: 疾病受容の支援

3: 呼吸機能の評価

4: 上肢のリハビリテーション

Aさん(55歳、女性)は、昨年10月に腹痛と腹部膨満のため受診し、膵癌(pancreatic cancer)、腹膜播種と診断された。手術の適応はなく、化学療法を受けていた。今回、腹水貯留があり経口摂取量も減少したため入院した。排泄は自立しているが、臥床していることが多い。事務職員をしていたが、現在は休職中である。夫とは離婚し25歳の長女と2人で暮らしている。23歳の長男は結婚し、遠方で暮らしている。今回の入院時から積極的治療が困難であることは、Aさんと長女へ医師から説明され、Aさんは自宅での療養を希望している。長女は就労しているため、あまり来院していない。

第102回午後:第101問

退院後、介護支援専門員、訪問看護師、在宅療養の主治医および訪問介護事業所管理者がAさんの自宅に集まり、Aさんと長女が同席し、サービス担当者会議を開催した。Aさんは「おなかが張ってあまり食べられないけれど、家で過ごせるようになってうれしいです」と話した。 訪問看護師が、会議で発言する内容で優先度が高いのはどれか。

1: 処方内容

2: 腹部膨満へのケアの必要性

3: ヘルパーによる支援方法の提案

4: 予後を踏まえた療養期間の予測

第107回午前:第4問

介護保険法に基づき設置されるのはどれか。

1: 老人福祉センター

2: 精神保健福祉センター

3: 地域包括支援センター

4: 都道府県福祉人材センター

第109回午後:第38問

判断能力のある成人患者へのインフォームド・コンセントにおける看護師の対応で適切なのはどれか。

1: 患者の疑問には専門用語を用いて回答する。

2: 今後の治療に関しては医療者に任せるように話す。

3: 治療方針への同意は撤回できないことを説明する。

4: 納得ができるまで医師からの説明が受けられることを伝える。

第108回午前:第70問

平成28年(2016年)の国民生活基礎調査において、要介護者等のいる世帯に同居している主な介護者全数の特徴で正しいのはどれか。

1: 性別は女性が多い。

2: 続柄は子が最も多い。

3: 年齢は70〜79歳が最も多い。

4: 介護時間は「ほとんど終日」が最も多い。

第105回午後:第89問

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の説明で正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 介護予防サービスである。

2: 24時間を通じて行われる。

3: 地域密着型サービスである。

4: 重症心身障害児を対象とする。

5: 施設サービス計画の作成を行う。

Aちゃん(1歳2か月、女児)は、在胎38週2日、2,300g、新生児仮死状態で出生し、NICUで全身管理が行われた。人工呼吸器は3週後に離脱できたが、咳嗽反射が弱く嚥下障害がみられた。追視がなく、痙直性の四肢麻痺がみられるようになり、生後8か月で脳性麻痺と診断された。1歳の時点で小児病棟へ転棟し、退院に向けた準備を行っている。現在、身長と体重は年齢相当で、鼻腔から経管栄養を行っており、日常的に口腔内吸引が必要である。Aちゃんは第1子で、父親は会社員、母親は専業主婦である。

第102回午後:第120問

母親は経管栄養と口腔内吸引とを1人で実施できるようになったが、「退院したら、昼間、Aと2人だけで過ごすのは心配です。Aの具合が悪いときにはどうしたら良いのでしょう」と話す。 Aちゃんが在宅療養に移行するために検討する内容で優先度が高いのはどれか。

1: 保育所への入所

2: 訪問看護の依頼

3: 家事支援のヘルパーの依頼

4: 地域の子育てグループへの参加

第104回午後:第9問

介護保険法に基づき訪問看護を行うことができる職種はどれか。

1: 医師

2: 薬剤師

3: 理学療法士

4: 介護福祉士

第109回午前:第86問

地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律(医療介護総合確保推進法)で推進するのはどれか。2つ選べ。

1: 子育て世代包括支援センター

2: 地域包括ケアシステム

3: 子どもの医療費の助成

4: 地域生活支援事業

5: 地域医療構想

第111回午後:第4問

介護保険における被保険者の要支援状態に関する保険給付はどれか。

1: 医療給付

2: 介護給付

3: 年金給付

4: 予防給付

Aさん(87歳、男性)。3年前にAlzheimer〈アルツハイマー〉型認知症(dementia of Alzheimer type)と診断された。1年前に妻が亡くなってから1人で暮らしている。日常生活は問題なく送れていたが、最近Aさんは薬を飲み忘れることが増えてきたり、電話の応対ができなかったりすることがあり、日常生活に支障が出るようになった。

第107回午後:第98問

その後、Aさんは、コンロの火を消し忘れることや、買い物に行って自宅に戻れないことが何度もあり、在宅での生活が困難になったため、介護老人福祉施設に入所した。Aさんは自分の思い通りにならないときに、大声を出して暴れることがあった。時折落ち着かない様子で施設内を徘徊することがあったが、看護師が話しかけると、立ち止まり「散歩しています」と笑顔で話していた。ある日、Aさんがエレベーター前に人で立っていたため、看護師がどこへ行くのか尋ねると、Aさんは「家に帰ります」と言った。 このときの看護師の対応として最も適切なのはどれか。

1: 「一緒に出かけましょう」としばらく周囲を歩く。

2: 「トイレに行きましょう」とトイレに誘導する。

3: 「転んだら危ないですよ」と車椅子に誘導する。

4: 「入所中なので家には帰れません」と説明する。

第105回午前:第51問

高齢者の栄養管理について栄養サポートチーム<NST>と連携するときに、病棟看護師が行う看護活動で最も適切なのはどれか。

1: 同時期に他のサポートチームが介入しないようにする。

2: 栄養管理が不十分な高齢者のケアについて助言を得る。

3: 家族にも栄養サポートチーム<NST>の一員になるよう勧める。

4: 経管栄養法を行っている高齢者数を減らす方法を一緒に考える。

第109回午前:第31問

患者と看護師の間の専門的な援助関係で適切なのはどれか。

1: 自然発生的に成立する。

2: 援助方法は看護師に一任される。

3: 患者のニーズに焦点がおかれる。

4: 日常的な会話を中心に展開する。

第101回午後:第67問

介護保険におけるサービスの説明で正しいのはどれか。

1: 通所介護では機能訓練を行うことができない。

2: 通所介護を行う事業所には医師の配置が必須である。

3: 通所リハビリテーションでは個別の理学療法が提供される。

4: 通所リハビリテーションの利用に介護保険は適用されない。