患者の自立支援で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 不足している知識を補う。
2: 発病前の生活習慣を尊重する。
3: 支援目標を看護師があらかじめ定める。
4: できないことに焦点を当てて行動を修正する。
5: 支援者である看護師が上位の関係が望ましい。
慢性疾患をもつ成人の自己管理を促進する援助はどれか。
1: 行動の習慣化を促す。
2: 医療者が患者の目標を設定する。
3: 結果を優先して評価することを促す。
4: うまくいかない行動に目を向けるよう促す。
患者と看護師との協働について適切なのはどれか。
1: 患者が目標達成できるよう支援する。
2: 治療に関する情報は看護師が占有する。
3: 看護計画は看護師の視点を中心に立案する。
4: ケアは看護師の業務予定に基づき実施する。
患者と看護師の間の専門的な援助関係で適切なのはどれか。
1: 自然発生的に成立する。
2: 援助方法は看護師に一任される。
3: 患者のニーズに焦点がおかれる。
4: 日常的な会話を中心に展開する。
慢性疾患の患者に対する自己管理の支援で最も適切なのはどれか。
1: 患者自身の失敗体験をもとに指導する。
2: 病気に関する広範囲な知識を提供する。
3: 症状に慣れる方法を身につけるように促す。
4: 自分の身体徴候を把握するように指導する。
病院における医療安全文化の醸成につながる行動はどれか。
1: 食事介助は30分以内で行うルールを決める。
2: 他の病棟で起こったインシデントについて学ぶ。
3: 薬剤を間違えても影響がない場合は患者に説明しない。
4: 水薬の内服時にこぼれた量が少ない場合はそのままとする。
患者と看護師が面談をする際、両者の信頼関係を構築するための看護師の行動で最も適切なのはどれか。
1: 患者の正面に座る。
2: メモを取ることに集中する。
3: 患者と視線の高さを合わせる。
4: 事前に用意した文章を読み上げる。
特定行為に係る看護師の研修制度に関して正しいのはどれか。
1: 特定行為は診療の補助行為である。
2: 研修は都道府県知事が指定する研修機関で実施する。
3: 研修を受けるには10年以上の実務経験が必要である。
4: 看護師等の人材確保の促進に関する法律に定められている。
判断能力のある成人患者へのインフォームド・コンセントにおける看護師の対応で適切なのはどれか。
1: 患者の疑問には専門用語を用いて回答する。
2: 今後の治療に関しては医療者に任せるように話す。
3: 治療方針への同意は撤回できないことを説明する。
4: 納得ができるまで医師からの説明が受けられることを伝える。
高齢者の看護において目標志向型思考を重視する理由で最も適切なのはどれか。
1: 疾患の治癒促進
2: 老化現象の進行の抑制
3: 病態の関連図の作成の効率化
4: 生活全体を豊かにするケアの実践
緩和ケアの説明で適切なのはどれか。
1: 入院が原則である。
2: 家族もケアの対象である。
3: 創の治癒を目的としている。
4: 患者の意識が混濁した時点から開始する。
看護師の特定行為で正しいのはどれか。
1: 診療の補助である。
2: 医師法に基づいている。
3: 手順書は看護師が作成する。
4: 特定行為を指示する者に歯科医師は含まれない。
看護師が行う看護過程で適切なのはどれか。
1: 問題解決思考である。
2: 医師の指示の下で計画を立てる。
3: 看護師の価値に基づいてゴールを設定する。
4: アセスメント、計画立案、評価の3段階で構成される。
プロセスレコードを記載する目的で正しいのはどれか。
1: 患者の病的な言動を特定する。
2: 一日の看護の経過を記録に残す。
3: 事故につながる可能性のある看護行為を分析する。
4: 看護場面における看護師自身の感情の動きに気づく。
在宅看護の原則として正しいのはどれか。
1: 療養者の自己決定を尊重する。
2: 日常のケアは看護師が中心に行う。
3: 居室の環境整備は医療者の意向を優先する。
4: 介護保険の導入は介護支援専門員が決定する。
チーム医療で適切なのはどれか。
1: 他施設との間で行うことはできない。
2: チームメンバー間で目標を共有する。
3: チームリーダーは看護師に固定する。
4: 経験年数が同等の者でチームを構成する。
Aさん(29歳、女性)は、20歳で短期大学を卒業するのと同時に就職したが「会社に行きたくない」と言い出して、 2か月で仕事を辞めた。その後は、自宅で何もせずに過ごしていた。昼夜逆転の生活が長く続いたが、ある日、夜遅く帰宅した父親と就職のことで激しい口論となった。それ以来、昼も夜も起きていて、食事も摂(と)らずに自室に引きこもり、ぶつぶつと独り言を言ったり、笑ったりするようになった。心配した母親に伴われて受診し、統合失調症(schizophrenia)と診断された。
入院後1か月が経過し、Aさんは看護師に時々笑顔を見せるようになってきた。Aさんは「毎日が退屈」、「早く退院したい」と言うようになった。Aさんを交えたカンファレンスで、病棟で週1回行われている退院支援グループへの参加を検討した。このグループでは、対人関係や社会生活を営むのに必要なスキルの学習が行われている。 Aさんのグループ参加の目的として、最も優先度が高いのはどれか。
1: 生活リズムを整える。
2: 興奮が抑えられるようになる。
3: 退院後の日中の過ごし方を考える。
4: 他の参加者から問題点の指摘を受ける。
Aさん(75歳、女性)は、1人暮らし。高血圧症hypertensionの内服治療をしているが、その他に既往歴はない。認知機能は問題ない。軽度の円背があるが、日常生活動作〈ADL〉は自立している。簡単な家事は自分で行っており、家の中で過ごすことが多かった。近所に住む長女が時々、Aさんの様子を見に来ていた。 ある日、Aさんは自宅の階段を踏み外して転落し、横向きになったまま動けなくなったところを訪問してきた長女に発見され、救急車で病院に運ばれ、右大腿骨頸部骨折femoral neck fractureと診断された。そのまま入院し、緊急手術を行うことになった。
Aさんの退院日が決定した。看護師は、Aさんの退院前の指導を行うことになった。Aさんから「医師から骨がもろくなっていると言われました。これ以上悪くならないように何をすればよいでしょうか」と質問があった。 Aさんへの看護師の説明で適切なのはどれか。
1: 「体操は控えましょう」
2: 「炭酸飲料を飲みましょう」
3: 「果物を積極的に摂りましょう」
4: 「日光を浴びるようにしましょう」