第104回午前第119問の類似問題

第103回午後:第77問

災害の慢性期 (復興期 )における避難所内の看護師の役割で最も適切なのはどれか。

1: 住宅支援

2: 感染予防

3: 安全な避難と誘導

4: 居住スペースの確保

第104回午後:第75問

災害発生後、避難先の体育館で生活を始めた高齢者への対応で最も適切なのはどれか。

1: トイレに近い場所を確保する。

2: 持参薬を回収して被災者に分ける。

3: 区画された範囲内で過ごすよう促す。

4: 私語を控えて館内の静穏が保てるように指導する。

山間部の地域で、 1 時間雨量 80 mm 以上の降雨で土石流が発生し、地域の住民は市民体育館に避難した。避難所には近くの医療機関から医師と看護師とが派遣された。

第104回午前:第118問

発災直後の避難所で対応する看護師の行動で最も適切なのはどれか

1: ボランティアを手配する。

2: 災害給付金の説明をする。

3: 心のケアに時間をかける。

4: 重症度に応じて診療の優先順位をつける。

Aさん(70歳、男性)は、妻(68歳)と2人暮らし。3年前に筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis)(ALS)と診断され、在宅で療養生活を続けていた。その後、Aさんは症状が悪化し、入院して気管切開下の人工呼吸療法、胃瘻による経管栄養法を受けることになった。妻は、退院後に必要なケアの技術指導、人工呼吸器や胃瘻の管理方法、緊急・災害時の対応について病棟看護師から指導を受けた。退院前カンファレンスにおいて、訪問看護のほかに必要な在宅サービスについて検討することになった。妻は慢性腎不全(chronic renal failure)のため、週に3回の血液透析を受けており、1回に約6時間の外出が必要である。

第108回午後:第117問

退院から2週後、妻から「昨日、私が透析を受けている病院で災害が発生した場合の診療について説明がありました。在宅での生活にも少し慣れてきたし、夫のことも気になるので、あらためて災害に備えておきたいのですが、何から始めればよいでしょうか」と訪問看護師に相談があった。 訪問看護師が妻に指導する内容で最も優先度が高いのはどれか。

1: 予備の電源の選び方

2: 福祉避難所への移動手段

3: 災害用持ち出し物品の準備

4: 足踏み式吸引器の使用方法

第110回午前:第71問

大規模災害発生後2か月が経過し、応急仮設住宅で生活を始めた被災地の住民に出現する可能性が高い健康問題はどれか。

1: 慢性疾患の悪化

2: 消化器感染症の発症

3: 深部静脈血栓症deep vein thrombosisの発症

4: 急性ストレス障害acute stress disorderの発症

第109回午後:第75問

Aさん(55歳、女性)は、1人暮らし。Aさんには視覚障害があり、光と輪郭がぼんやりわかる程度である。食事の準備や室内の移動は自立している。震度6の地震が発生した。Aさんは、避難所に指定されたバリアフリーの公民館に近所のBさんと避難した。公民館には複数の部屋がある。避難所の開設初日に医療救護班として看護師が派遣された。避難所生活を開始するAさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。

1: BさんをAさんの介助者とする。

2: Aさんの肩に触れてから声をかける。

3: Aさんにはトイレに近い部屋を割りあてる。

4: 移動するときはAさんの手を引っ張って誘導する。

第109回午後:第76問

朝9時に大規模地震が発生した。病棟の患者と職員の安全は確認できた。病棟内の壁や天井に破損はなかったが、病院は、停電によって自家発電装置が作動した。病棟の看護師長が行う対応で適切なのはどれか。

1: 災害対策本部を設置する。

2: 災害時マニュアルを整備する。

3: 隣接する病棟に支援を要請する。

4: スタッフに避難経路の安全確認を指示する。

午前 6時 30分、 A県立病院の看護師は勤務中に突然、立っていられないほどの大きな揺れを感じた。病院の電源は自家発電に切り替わり A県北部を震源とするマグニチュード 7.0の地震が発生したと院内放送があった。

第103回午後:第118問

病棟看護師が発災直後にとる行動で最も優先するのはどれか。

1: 病棟内の患者の安全確認

2: 病院外への患者の避難誘導

3: 水道・ガスの被害状況の確認

4: 患者への病棟内は安全という通知

第105回午後:第66問

山村部で地震による家屋倒壊と死者が出た災害が発生し、3週が経過した。避難所では、自宅の半壊や全壊の被害にあった高齢者を中心に10 世帯が過ごしている。 高齢者の心のケアとして最も適切なのはどれか。

1: 認知行動療法を行う。

2: 自分が助かったことを喜ぶよう説明する。

3: 地震発生時の状況について詳しく聞き取る。

4: 長年親しんだものの喪失について話せる場をつくる。

第103回午前:第77問

災害急性期に看護師が行う対応で最も適切なのはどれか。

1: 情報の発信を行う。

2: 各自の判断で行動する。

3: 災害現場の安全を確保する。

4: 災害時の対応マニュアルの見直しをする。

午前9時頃、震度5強の地震が発生した。二次救急医療機関の救命救急病棟に勤務する看護師は、自身の身の安全を確保し、揺れが収まると病院の災害発生時のマニュアルに沿って行動を開始した。病棟には人工呼吸器を使用中の患者が1人、輸液ポンプを使用中の患者が3人、酸素療法中の患者3人が入院している。

第111回午後:第115問

この時点の看護師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。

1: 被災状況の報告

2: 入院患者の避難誘導

3: 傷病者の受け入れ準備

4: 入院患者の状態の把握

5: 使用中の医療機器の作動状況の確認

第107回午前:第67問

災害医療について正しいのはどれか。

1: 災害拠点病院は市町村が指定する。

2: 医療計画の中に災害医療が含まれる。

3: 防災訓練は災害救助法に規定されている。

4: 災害派遣医療チーム〈DMAT〉は災害に関連した長期的な医療支援活動を担う。

山間部の地域で、 1 時間雨量 80 mm 以上の降雨で土石流が発生し、地域の住民は市民体育館に避難した。避難所には近くの医療機関から医師と看護師とが派遣された。

第104回午前:第120問

看護師の A さんは、土石流の発生直後から被災地に 1 か月派遣された。その後、病院に戻り 3 か月が経過した。A さんは勤務中に表情が乏しく考え込む様子がみられた。A さんへの看護管理者の対応として最も適切なのはどれか。

1: 忙しい部署に異動させる。

2: 仕事に専念するよう伝える。

3: すぐに忘れるものだと励ます。

4: 体験を語ることができる場を設ける。

第106回午前:第90問

災害拠点病院について正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 広域災害医療に対応する。

2: 災害発生時に指定される。

3: 医療救護班の派遣機能を持つ。

4: 免震構造であることが指定要件である。

5: 救急救命士の配置が義務付けられている。

第108回午前:第78問

災害に関する記述で正しいのはどれか。

1: 災害時の要配慮者には高齢者が含まれる。

2: 人為的災害の被災範囲は局地災害にとどまる。

3: 複合災害は同じ地域で複数回災害が発生することである。

4: 発災直後に被災者診療を行う場では医療の供給が需要を上回る。

第107回午前:第57問

大震災の2日後、避難所にいる成人への心理的援助で適切なのはどれか。

1: 宗教の多様性への配慮は後で行う。

2: 会話が途切れないように話しかける。

3: 確証がなくても安全であると保証する。

4: ストレス反応に関する情報提供を行う。

第104回午前:第75問

災害発生後の時期と災害看護活動の組合せで最も適切なのはどれか。

1: 災害発生直後〜数時間 ──── 食中毒予防

2: 災害発生後 3 日〜 1 週 ──── 外傷後ストレス障害〈PTSD〉 (post-traumatic stress disorder) への対応

3: 災害発生後 1 週〜 1 か月 ──── 廃用症候群 (disuse syndrome) の予防

4: 災害発生後 1 か月以降 ──── 救命処置

第103回午前:第76問

災害派遣医療チーム〈DMAT〉の活動で最も適切なのはどれか。

1: 被災地域内での傷病者の搬送を行う。

2: 外傷後ストレス障害〈PTSD〉に対応する。

3: 長期の継続的な医療を行う。

4: 被災地の復興を手助けする。

第111回午後:第75問

災害拠点病院の説明で正しいのはどれか。

1: 国が指定する。

2: 災害発生時に指定される。

3: 広域搬送の体制を備えている。

4: 地域災害拠点病院は各都道府県に1か所設置される。

Aさん(79歳、女性)。自宅の玄関で転倒し、救急外来で第12胸椎の圧迫骨折(compression fracture)と診断され、安静目的で入院した。 既往歴 : 5年前に大腿骨骨折(femoral fracture)。 現病歴 : 2年前にAlzheimer〈アルツハイマー〉病(Alzheimer disease)を発症。記憶障害があるが、失認、観念運動失行および失語はなし。 生活歴 : 要介護1。同じ敷地内に住む長男夫婦は仕事をしている。ADLは自立。

第106回午後:第95問

入院後8日、理学療法室での訓練が始まった。Aさんはこわばった表情で訓練を受けていた。Aさんは、以前は通所リハビリテーションを利用していたが、人が多い場で落ち着かなくなることがあり、入院前には小規模多機能型居宅介護事業所を利用していたことが家族からの情報で分かった。翌日、理学療法士が「理学療法室に行きましょう」と病室に迎えに来たところ、Aさんは「行きたくない」と嫌がった。 このときのAさんに対する看護で最も適切なのはどれか。

1: 看護師が理学療法室まで付き添う。

2: 病棟でのリハビリテーションを提案する。

3: Aさんに再転倒を予防する必要性を説明する。

4: 小規模多機能型居宅介護事業所の利用を勧める。