介護保険施設においてノロウイルス感染症(norovirus infection)が発生した。 感染を拡大させないための対応として適切なのはどれか。
1: 感染者の居室はアルコールで拭く。
2: 感染者の吐物は乾燥してから処理する。
3: 感染者が使用したリネンは60℃の加熱処理を行う。
4: 感染者が使用した食器は次亜塩素酸ナトリウムで消毒する。
Aさん(71歳、女性)は、要介護1で、ベッドからの立ち上がりや入浴などに一部介助を必要とするが、歩行器で室内を移動できる。失禁することがあるため失禁用のパッドを装着している。Aさんは介護老人保健施設の短期入所〈ショートステイ〉を利 用している。入所した日の夕方から、水様便と嘔吐とがみられ、感染性胃腸炎(infectious gastroenteritis)が疑われてトイレ付きの個室に移動した。
感染症の拡大を予防する方法で適切なのはどれか。
1: 使い捨ての食器に変える。
2: 汚物の付着した衣類は焼却処分する。
3: 排泄介助を行う看護師はガウンを装着する。
4: Aさんの手指を速乾性擦式の手指消毒薬で消毒する。
5: Aさんが触れた歩行器を 80%エタノールで清拭する。
災害の慢性期 (復興期 )における避難所内の看護師の役割で最も適切なのはどれか。
1: 住宅支援
2: 感染予防
3: 安全な避難と誘導
4: 居住スペースの確保
山間部の地域で、 1 時間雨量 80 mm 以上の降雨で土石流が発生し、地域の住民は市民体育館に避難した。避難所には近くの医療機関から医師と看護師とが派遣された。
土石流で家を失った被災者は市民体育館から仮設住宅へ移動した。仮設住宅には1 人暮らしの世帯が多い。看護師が仮設住宅の巡回訪問を行うことになった。災害の慢性期(復興期)の看護師の巡回訪問の主な目的として適切でないのはどれか。
1: 感染症を予防する。
2: 救援物資を届ける。
3: 室内の安全性を確認する。
4: 生活習慣病の重症化を予防する。
A さん(14 歳、男子、中学生)は、両親と弟( 7 歳)との 4 人で暮らしている。Duchenne〈デュシェンヌ〉型筋ジストロフィー (Duchenne muscular dystrophy) で 2 年前に誤嚥性肺炎 (aspiration pneumonia) を繰り返し、経鼻経管栄養法と在宅酸素療法とを開始した。その後、呼吸障害が進行し、非侵襲的陽圧換気による呼吸管理目的で入院した。A さんは「特別支援学校に戻って友達に会いたい。夜に使うマスクに早く慣れたい」と訴えた。A さんは自宅に戻って訪問看護を利用する予定である。身体障害者手帳(肢体不自由 1 級)が交付されている。
退院後 6 か月。A さんは特別支援学校に通学している。弟の小学校でインフルエンザが例年より早い時期から流行し始めた。弟はインフルエンザの予防接種を受けていた。A さんの母親は「A にインフルエンザがうつらないか心配です」と訪問看護師に話した。母親への訪問看護師の助言として最も適切なのはどれか。
1: 「A さんを隔離しましょう」
2: 「ショートステイを利用してみましょう」
3: 「予防接種について主治医に相談してみましょう」
4: 「弟さんは予防接種を受けているので A さんにはうつりませんよ」
小規模多機能型居宅介護で正しいのはどれか
1: 都道府県が事業者を指定する。
2: 介護給付の施設サービスの 1つである。
3: 1日あたりの利用定員は 19人以下である。
4: 要介護者の状態に応じて短期間の宿泊が可能である。
在宅で訪問看護師が行う要介護者の入浴に関する援助で適切なのはどれか。
1: 入浴前後に水分摂取を促す。
2: 浴室の換気は入浴直前に行う。
3: 浴槽に入っている間に更衣の準備をする。
4: 入浴前の身体状態の観察を家族に依頼する。
病床数300床以上の医療機関で活動する感染制御チームで適切なのはどれか。
1: 医師で構成される。
2: 各病棟に配置される。
3: アウトブレイク時に結成される。
4: 感染症に関するサーベイランスを行う。
ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染症(human immunodeficiency virus infection)について適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 本人より先に家族に病名を告知する。
2: 国内では異性間性的接触による感染が最も多い。
3: 適切な対応によって母子感染率を下げることができる。
4: 性行為の際には必ずコンドームを使用するよう指導する。
5: HIVに感染していれば後天性免疫不全症候群〈AIDS〉(acquired immunodeficiency syndrome)と診断できる。