第104回午前第8問の類似問題

Aさん(80歳、男性)は、(妻80歳)と2人暮らし。血管性認知症(vascular dementia)でパーキンソニズムがみられる。認知症高齢者の日常生活自立度判定基準ランクⅡb、要介護2。普段は妻がAさんの身の回りの世話をしているが、妻が入院したため短期入所療養介護のサービスを受けることになった。入所時のAさんは歩行開始困難、加速歩行、すくみ足などの歩行障害がみられた。Aさんは「最近、家の中でつまずくことが多くなりました」と入所中の施設の看護師に話した。

第109回午前:第102問

Aさんは「もっと歩けるようになりたい。妻の負担にならずに生活できるようになりたい」と話している。退所後にAさんが利用する介護給付におけるサービスで最も適切なのはどれか。

1: 訪問介護

2: 療養通所介護

3: 通所リハビリテーション

4: 認知症対応型共同生活介護<認知症高齢者グループホーム>

第102回午前:第67問

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)について正しいのはどれか。

1: 20人の生活単位を基本とする。

2: 看護職員の配置が義務づけられている。

3: 介護保険制度における地域密着型サービスである。

4: 連続して利用できる期間は原則3か月以内である。

第111回午後:第86問

地域包括支援センターの目的を定める法律はどれか。

1: 介護保険法

2: 健康増進法

3: 社会福祉法

4: 地域保健法

5: 老人福祉法

第105回午前:第74問

認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)で正しいのはどれか。

1: 光熱費は自己負担である。

2: 12人を1つのユニットとしている。

3: 看護師の配置が義務付けられている。

4: 介護保険制度の施設サービスである。

5: 臨死期は提携している病院に入院する。

Aさん(78歳、男性)は、妻(70歳)と2人暮らしである。脳血管障害後遺症による右片麻痺があり、車椅子への移乗は部分介助、要介護2である。排泄はポータブルトイレを利用している。Aさんと妻はなるべく家で過ごしたいと考え、自宅での介護はすべて妻が行っている。長女(会社員)が県内に在住しているがAさんの介護はしていない。訪問看護を週1回利用するのみで、他のサービスは利用していない。最近、妻の腰痛が悪化し、妻から訪問看護師に「主治医から介護の負担を軽減するように言われました。でも夫は家から出たくないし、私も夫をどこかに預けるのは不安です。どうしたらよいでしょうか」と相談があった。

第110回午前:第115問

このときの訪問看護師が提案するAさんへのサービスで最も適切なのはどれか。

1: 通所介護

2: 訪問介護

3: 短期入所生活介護

4: 訪問リハビリテーション

第108回午後:第48問

判断能力が不十分な認知症高齢者の権利擁護を目的とするのはどれか。

1: 公的年金制度

2: 生活保護制度

3: 後期高齢者医療制度

4: 日常生活自立支援事業

Aちゃん(1歳2か月、女児)は、在胎38週2日、2,300g、新生児仮死状態で出生し、NICUで全身管理が行われた。人工呼吸器は3週後に離脱できたが、咳嗽反射が弱く嚥下障害がみられた。追視がなく、痙直性の四肢麻痺がみられるようになり、生後8か月で脳性麻痺と診断された。1歳の時点で小児病棟へ転棟し、退院に向けた準備を行っている。現在、身長と体重は年齢相当で、鼻腔から経管栄養を行っており、日常的に口腔内吸引が必要である。Aちゃんは第1子で、父親は会社員、母親は専業主婦である。

第102回午後:第120問

母親は経管栄養と口腔内吸引とを1人で実施できるようになったが、「退院したら、昼間、Aと2人だけで過ごすのは心配です。Aの具合が悪いときにはどうしたら良いのでしょう」と話す。 Aちゃんが在宅療養に移行するために検討する内容で優先度が高いのはどれか。

1: 保育所への入所

2: 訪問看護の依頼

3: 家事支援のヘルパーの依頼

4: 地域の子育てグループへの参加

第111回午後:第4問

介護保険における被保険者の要支援状態に関する保険給付はどれか。

1: 医療給付

2: 介護給付

3: 年金給付

4: 予防給付

第101回午後:第87問

終末期の癌患者の在宅ケアで正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 家族の悲嘆のケアも含まれる。

2: 訪問看護は介護保険の適用である。

3: 夜間・休日を含めた連絡体制を整える。

4: ADLが自立している患者は対象とならない。

5: 主治医は在宅療養支援診療所の医師に限られる。

第107回午後:第81問

社会福祉士及び介護福祉士法に基づき、介護福祉士が一定の条件を満たす場合に行うことができる医療行為はどれか。

1: 摘便

2: 創処置

3: 血糖測定

4: 喀痰吸引

5: インスリン注射

Aさん(50歳、男性)は、23歳で統合失調症(schizophrenia)を発症し、精神科病院へ5回入院したことがある。1年前に、被害妄想が原因で隣人に暴力を振るい措置入院となった。入院後2か月で自傷他害の恐れは消失し、医療保護入院へ切り替えられたが、幻覚や妄想があり家族へ1日に何回も電話をかけていた。その後は家族へ電話をかける回数が減り、病棟での生活も安定してきた。幻聴は続いているが、自分の身の回りのことは自分で行えるようになった。作業療法も継続して参加できていることから、退院を検討することになった。

第107回午前:第108問

Aさんの退院については、アパートでの単身生活か、共同生活援助〈グループホーム〉での生活を目指すことになった。 Aさんの精神科リハビリテーションを進めるにあたり、病棟看護師が連携する職種で最も優先度が高いのはどれか。

1: 退院後生活環境相談員

2: 理学療法士

3: 介護福祉士

4: 栄養士

第110回午前:第4問

要介護認定の申請先はどれか。

1: 市町村

2: 診療所

3: 都道府県

4: 介護保険審査会

第110回午後:第5問

看護師等の人材確保の促進に関する法律に規定されている都道府県ナースセンターの業務はどれか。

1: 訪問看護業務

2: 看護師免許証の交付

3: 訪問入浴サービスの提供

4: 看護師等への無料の職業紹介

第104回午前:第9問

機能別看護方式の説明で正しいのはどれか。

1: 1 人の看護師が毎日異なる患者を受け持つ。

2: 内容別に分類した看護業務を複数の看護師が分担して実施する。

3: 1 人の看護師が 1 人の患者を入院から退院まで継続して受け持つ。

4: 患者をいくつかのグループに分け、各グループを専属の看護師チームが受け持つ。

第101回午前:第46問

病院内の退院調整部署による退院支援について正しいのはどれか。

1: 65歳以上の高齢者を対象とする。

2: 医師が退院日を決めてから、支援を開始する。

3: 退院調整看護師は、訪問看護導入の要否を検討する。

4: 退院調整部署の設置は診療報酬の算定要件ではない。

第103回午前:第73問

訪問看護に関する制度について正しいのはどれか。

1: 平成 12年(2000年)に老人訪問看護制度が創設された。

2: サービスを開始するときに書面による契約は不要である。

3: 訪問看護ステーションの管理者は医師もしくは看護師と定められている。

4: 介護保険法に基づく訪問看護ステーションの開設には都道府県の指定が必要である。

第101回午後:第67問

介護保険におけるサービスの説明で正しいのはどれか。

1: 通所介護では機能訓練を行うことができない。

2: 通所介護を行う事業所には医師の配置が必須である。

3: 通所リハビリテーションでは個別の理学療法が提供される。

4: 通所リハビリテーションの利用に介護保険は適用されない。

第107回午後:第31問

インフォーマルサポートはどれか。

1: 介護支援専門員による居宅サービス計画の作成

2: 医師による居宅療養管理指導

3: 近隣住民による家事援助

4: 民生委員による相談支援

第101回午後:第86問

在宅療養者に初回訪問を行う際の訪問看護師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

1: 療養者と契約書を取り交わす。

2: 緊急時の連絡方法を確認する。

3: 初回訪問前の情報収集は行わない。

4: 病院で指導された介護方法は変更しない。

5: 初回訪問日は療養者に医療的な問題が起きてから決める。

第107回午後:第9問

訪問看護ステーションの管理者になることができる職種はどれか。

1: 医師

2: 看護師

3: 介護福祉士

4: 理学療法士