第101回午後第88問の類似問題

Aさん(59歳、女性)は、午前2時ころにバットで殴られたような激しい頭痛を自覚し、嘔吐した。午前4時、Aさんは、頭痛を我慢できなくなったために、家族に付き添われて救急搬送され、緊急入院した。入院時、ジャパン・コーマ・スケール 〈JCS〉Ⅰ-1、四肢の麻痺を認めない。

第101回午後:第98問

Aさんは、入院後に緊急開頭術を受けることになった。手術を受けるまでの看護で適切なのはどれか。

1: 浣腸を行う。

2: 排痰法の練習を勧める。

3: テタニー徴候を観察する。

4: 不整脈(arrhythmia)の出現に注意する。

Aさん(58歳、男性)は、 3年前に直腸癌 (rectal cancer) と診断され、手術を受けてストーマを造設 した。その後Aさんは直腸癌 (rectal cancer) を再発し、治療を行ったが効果がなく、腹部の癌性疼痛 を訴えたため、疼痛をコントロールする目的で入院していた。 Aさんは「自宅で療養したい。痛みは取り除いてほしいが、延命治療は望まない」と在宅療養を希望した。現在、Aさんはオキシコドン塩酸塩を 1日 2回内服し、食事は食べたいものを少量ずつ食べているが、摂取量が減少している。 Aさんの家族は 56歳の妻と他県で仕事をしている長女である。

第103回午前:第117問

Aさんの傾眠傾向が強まり、時々無呼吸がみられるようになった。Aさんは食事や水分の摂取量は少ないが、疼痛を訴えることはない。 Aさんの妻は「できればこのまま自宅でみていきたい」と話している。 Aさんを自宅で看取るための訪問看護師の対応として適切なのはどれか。

1: 高カロリー輸液の開始を医師と相談する。

2: 24時間の継続した観察を Aさんの家族へ指導する。

3: 仕事を辞めて介護を行うように Aさんの長女を説得する。

4: 今後起こりうる身体症状の変化を Aさんの家族へ説明する。

第103回午後:第49問

Aさん ( 58歳、女性 )は、 10年前に肺気腫 (pulmonary emphysema)を指摘されたが喫煙を続け、体動時に軽 い息切れを自覚していた。 Aさんは、肺炎 (pneumonia)で救急病院に入院し経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉86%でフェイスマスクによる酸素投与 ( 4 l/分 )が開始された。抗菌薬投与後 6日、鼻腔カニューラによる酸素投与 ( 2 l/分 )で Aさんの経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉が 94%まで回復した。夜間 Aさんは眠れているようだが、早朝に頭痛を訴え、日中も傾眠傾向になった。 Aさんへの対応で適切なのはどれか。

1: 抗菌薬の変更

2: 酸素投与量の増加

3: 動脈血液ガス分析の実施

4: 胸部エックス線撮影の実施