A さん(28 歳、初産婦)は、妊娠 11 週である。身長 160 cm、体重 52 kg(非妊時体重 50 kg)である。現在は身体活動レベルⅠ(非妊時は身体活動レベルⅡ)で妊娠経過は順調である。現時点で非妊時と比べて食事に付加することが望ましいのはどれか。
1: 糖質
2: 葉酸
3: 蛋白質
4: カリウム
5: カルシウム
Aさん(24歳、初産婦)、事務職。妊娠8週である。現在、両親と妹との4人で暮らしている。パートナーは24歳の大学院2年生で就職が内定しており、Aさんと結婚する予定である。
Aさんは「気持ちが悪いのであまり食べられません。ご飯が炊き上がるにおいだけで吐き気がします」と話している。妊娠経過は順調である。 Aさんへの食事指導で最も適切なのはどれか。
1: 水分は糖分を含んだ飲料にする。
2: 栄養のバランスを崩さずに摂取する。
3: 1回量を少なくして食べる回数を増やす。
4: 積極的にカロリーの高い食物を摂取する。
Aさん(35歳、女性)は、身体活動レベルⅡ、月経周期は規則的である。1週間に摂取したエネルギー及び栄養素の平均値を表に示す。 日本人の食事摂取基準(2010年版)に達するために追加するとよい食品はどれか。
1: 卵1個(55 g)
2: レバー2切れ(50 g)
3: イチゴ 10粒(120 g)
4: 普通牛乳 200 ml(206 g)
Aさん(30歳、初妊婦)は、夫( 32歳、会社員)と2人暮らし。身長は160cm、非妊時体重60kg である。妊娠8週の妊婦健康診査を受診し順調な経過と診断された。嘔吐はないが、時々嘔気があると訴え、対処法について質問があった。
妊娠12週の妊婦健康診査の際、「つわりが少し楽になってきて、ついつい食べてしまいます。あまり太らない方がよいですよね」と話す。 Aさんの妊娠期間中の理想体重増加量の範囲について、下限と上限の組合せで正しいのはどれか。
1: 7kg ── 10kg
2: 7kg ── 12kg
3: 9kg ── 10kg
4: 9kg ── 12kg
Aさん(24歳、初産婦、会社員)は、現在、両親と妹の4人で暮らしている。パートナー(24歳、会社員)と結婚する予定である。Aさんは、妊娠8週の妊婦健康診査で「朝起きると気持ちが悪くあまり食べられません。台所から食べ物の匂いがするだけで吐き気がします」と話している。
Aさんへの食事指導で最も適切なのはどれか。
1: 水分は温かい飲料にする。
2: 栄養のバランスのよい食物を摂取する。
3: 1回量を少なくして食べる回数を増やす。
4: カロリーの高い食物を積極的に摂取する。
日本人の食事摂取基準(2010年版)において、摂取量の減少を目指しているのはどれか。
1: カリウム
2: 食物繊維
3: ナトリウム
4: カルシウム
Aさん(36歳、経産婦)は、夫と長男(3歳)との3人で暮らしている。妊娠40週0日、午前9時にAさんは陣痛開始のため入院した。このときは未破水であった。午後1時、体温36.8 ℃、脈拍64/分、血圧126/70 mmHg であった。Aさんに分娩監視装置を装着したところ、陣痛間欠4分、胎児心拍数基線は140 bpmで、一過性徐脈はみられなかった。午後2時、破水感があり医師が診察したところ、子宮口は7cm開大であり、羊水の流出がみられた。
午後2時30 分、Aさんは3,300 g の女児を正常分娩した。分娩時の出血量は200 mLであった。産褥3日、体温37.0 ℃、脈拍76/分、血圧118/60 mmHgであった。血液データは、Hb 11 g/dL、Ht 35 % であった。子宮底の位置は臍下2横指で硬く、赤色の悪露がみられた。乳房は左右とも張り、乳管の開口数は3本ずつで黄色の乳汁が分泌している。乳頭の伸びは少なく児が吸啜するまでに時間がかかっている。 看護師のAさんへの対応で最も適切なのはどれか。
1: 鉄分の多い食事を勧める。
2: 子宮底に冷罨法を行う。
3: 乳頭のケアを行う。
4: 授乳を中止する。