加齢によって高齢者に脱水が起こりやすくなる理由はどれか。2つ選べ。
1: 骨量の減少
2: 筋肉量の減少
3: 末血管抵抗の増強
4: 渇中枢の感受性の低下
5: 腎臓のナトリウム保持機能の亢進
抗利尿ホルモン〈ADH〉について正しいのはどれか。
1: 尿細管における水分の再吸収を抑制する。
2: 血漿浸透圧によって分泌が調節される。
3: 飲酒によって分泌が増加する。
4: 下垂体前葉から分泌される。
生後4日の新生児の状態で正常を逸脱しているのはどれか。
1: 臍帯が乾燥している。
2: 体重減少が7%である。
3: 黒緑色の便が排泄されている。
4: 排気とともに少量の母乳を吐く。
5: 皮膚が乾燥し一部がはがれている。
Aちゃん(生後3週)は、在胎40週、3,070gで出生した。生後5日で退院し、退院時の体重は3,080gであった。完全母乳栄養である。 現病歴:5日前から嘔吐があり、次第に哺乳のたびに噴水状に嘔吐するようになった。今朝も嘔吐があり、吐物は白色である。排尿もないため家族に連れられ来院した。Aちゃんは肥厚性幽門狭窄症hypertrophic pyloric stenosisが疑われ入院した。 身体所見:体重3,380g、体温36.7℃。脈拍120/分、整。血圧74/52mmHg。大泉門は陥凹、皮膚のツルゴールは低下、上腹部は軽度膨隆。 検査所見:白血球9,600/μL。Na131mEq/L、K3.4mEq/L、Cl86mEq/L、CRP0.1mg/dL。
Aちゃんの状態のアセスメントで正しいのはどれか。
1: 脱水症dehydrationは軽度である。
2: 非胆汁性嘔吐である。
3: 炎症反応の上昇がある。
4: 出生後の体重増加は良好である。
一次脱水でみられるのはどれか。
1: 尿量の減少
2: 血漿浸透圧の低下
3: バソプレシンの分泌の抑制
4: 血漿ナトリウムイオン濃度の低下
加齢によって高齢者に便秘が起こりやすくなる原因で適切なのはどれか。
1: 経口摂取量の低下
2: 味覚の閾値の低下
3: 腸管での水分吸収の低下
4: 直腸内圧感受性の閾値の低下
乏尿はどれか。
1: 1日の尿量が少ない。
2: 尿意が乏しい。
3: 排尿痛がない。
4: 尿比重が低い。
成人の体重に占める体液の割合で最も高いのはどれか。
1: 血漿
2: 間質液
3: 細胞内液
4: リンパ液
Aさん(36歳、2回経産婦)は正常な妊娠経過で、妊娠37週2日に2600gの児を正常分娩した。分娩の所要時間は3時間40分、出血量は250ml、会陰裂傷はない。
生後3日目。児の体重は2450g、体温37.3度、呼吸数52/分、心拍数134/分である。顔面、胸部の皮膚に黄染がみられ、血清総ビリルビンは10.0mg/dl。児の皮膚は乾燥しており、手首の皮膚が一部剥離している。昨日の児の排便は4回の黄緑色の軟便、排尿回数は6回であった。 児のアセスメントで適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 低出生体重児である。
2: 排泄は正常である。
3: アレルギー反応がみられる。
4: バイタルサインは正常である。
5: 黄疸は生理的範囲を逸脱している。
A君(2か月、男児)は、1か月児健康診査で尿道下裂(hypospadias)の疑いを指摘され、小児科を受診した。検査の結果、遠位型尿道下裂(distal hypospadias)と診断された。主治医から母親に対し、体重の増加を待ち1歳前後で尿道形成術を行う必要性について説明があった。母親から看護師に対し「手術を受けるまでの間、どう過ごしたらよいですか」と質問があった。
A君は1歳3か月になり、尿道形成術を行うために入院した。手術当日、点滴静 脈内注射による持続点滴と尿道カテーテルが挿入された状態で帰室した。創部の陰茎全体はガーゼとフィルムドレッシング材で保護されていた。手術翌日、ガーゼに茶褐色の血液が付着していた。創部が排便で汚染されており、ガーゼを外すと創部に軽度腫脹がみられているが膿の付着はない。尿道カテーテルの周囲から尿が漏れていた。A君は「ママ」と言い不機嫌に泣いている。体温37.0℃、呼吸数28/分、脈拍120/分、血圧100/58mmHgであった。 この時点のA君の状態として最も可能性が高いのはどれか。
1: 創部痛はない。
2: 出血が続いている。
3: 創部の感染を起こしている。
4: 尿道カテーテルが閉塞している。
順調に分娩が進行している産婦から「腟から水っぽいものが流れ、下着が濡れた」と看護師に訴えがあった。流出したものを確認すると、量は少量で、羊水特有の臭いを認めた。その時の産婦への対応で優先されるのはどれか。
1: 更衣を促す。
2: 体温を測定する。
3: 食事摂取を勧める。
4: 胎児心拍数を確認する。
健常な成人の体重における水分の割合に最も近いのはどれか。
1: 20%
2: 40%
3: 60%
4: 80%