創傷の治癒過程で炎症期に起こる現象はどれか。
1: 創傷周囲の線維芽細胞が活性化する。
2: 肉芽の形成が促進される。
3: 滲出液が創に溜まる。
4: 創の収縮が起こる。
5: 上皮化が起こる。
創傷の治癒過程における増殖期の状態はどれか。
1: コラーゲンが成熟する。
2: 基底細胞が創面を覆い始める。
3: 血管内皮細胞が新しい血管を形成する。
4: マクロファージによって創内の細菌が排除される。
術後1日の手術創の正常な治癒過程として正しいのはどれか。
1: 創部の浮腫が起こる。
2: 肉芽組織が形成される。
3: コラーゲンが成熟し瘢痕組織となる。
4: 血管内皮細胞が新しい血管を形成する。
創傷部位の創面の管理について正しいのはどれか。
1: 洗浄する。
2: 加圧する。
3: 乾燥させる。
4: マッサージする。
感染を伴わない創傷の治癒を促進させる方法で適切なのはどれか。
1: 乾燥
2: 消毒
3: 洗浄
4: ガーゼ保護
Aさん(85歳、男性)は、5年前に発症した右脳梗塞の後遺症(cerebral infarction)のため、左半身麻痺がある。現在、療養病床に入院中である。右膝関節の軽度拘縮のため、ベッド上で過ごすことが多く、自力で体位変換をすることができない。全身の発汗が多く、便失禁と尿失禁とがあり、1日5回以上のオムツ交換を行っている。仙骨部に褥瘡を認め、創底の直径は5cm、創面は黄色、皮下脂肪組織までの欠損がある。毎日1回の褥瘡処置を行っている。現在のAさんは身長162cm、体重48kgである。
2週後、Aさんの褥瘡は創面に肉芽組織と軟らかい壊死組織があり、周囲に新しい直径5mmの水疱ができていた。 このときのケア方法として適切なのはどれか。
1: 水疱はつぶす。
2: 壊死組織は取り除かない。
3: 微温湯で創面を洗浄する。
4: 洗浄後は創面を乾燥させる。