造血幹細胞移植後に、急性移植片対宿主病GVHD(acture graft-versus-host disease)を疑うのはどれか。
1: 耳鳴
2: 鼻閉感
3: ばち状指
4: 頻繁な水様便
Aさん(40歳、初産婦)は妊娠経過に異常がなく、妊娠41週に陣痛発来した。分娩中に臍帯圧迫による胎児機能不全を認めたため緊急帝王切開になった。麻酔は、脊椎麻酔に硬膜外麻酔を併用した。出生した児の体重は3150g、アプガースコアは1分後7点、5分後9点であった。Aさんは、術中の経過に異常はなく、出血量400ml。術直後の検査でHb11.5g/dlであった。
Aさんの術後合併症で最も注意すべきなのはどれか。
1: 貧血(anemia)
2: 肺水腫(pulmonary edema)
3: 術後せん妄(post-operative delirium)
4: 深部静脈血栓症〈DVT〉(deep venous thrombosis)
Aさん(26歳、男性)は1か月前から動悸と20m程度の歩行でも息切れが出現するようになった。ぶつけた記憶もないのに下肢に出血斑ができるようになり、医療機関を受診した。Aさんは急性白血病acute leukemiaを疑われ、緊急入院し、後腸骨稜から骨髄穿刺を受けた。 身体所見:意識清明、体温37.2℃、呼吸数17/分、脈拍124/分、血圧96/52mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉97%(room air)、両下肢に散在する出血斑あり。 検査所見:Hb5.1g/dL、白血球44,960/μL、血小板1.5万/μL、総ビリルビン1.1mg/dL、尿素窒素19.4mg/dL、クレアチニン0.76mg/dL、CRP2.2mg/dL。 胸部エックス線:縦郭・心陰影・肺野に異常なし。
造血幹細胞移植後、生着が確認された。皮膚にStage Ⅰの移植片対宿主病graft versus host diseaseを発症したが、免疫抑制薬の内服を継続しつつ退院することになった。 Aさんの退院に向けた看護師の指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 「皮膚の状態がよくなれば免疫抑制薬は中止してください」
2: 「加熱していない魚介類を食べるのは避けましょう」
3: 「インフルエンザワクチンの接種は避けてください」
4: 「直射日光に当たらないようにしましょう」
5: 「入浴は最小限にしてください」
52歳の女性が上腹部痛と吐血を主訴に受診し輸血を行うこととなった。 輸血時の対応で正しいのはどれか。
1: 赤血球製剤を30~37℃で融解する。
2: 血液型検査とクロスマッチ検査用の採血を同時に行う。
3: クロスマッチ検査の結果を医師と看護師で確認する。
4: 輸血開始から15分後にアレルギー反応の初回観察を行う。