精神科病院で行動制限を受ける患者への対応で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 行動制限の理由を患者に説明する。
2: 原則として2名以上のスタッフで対応する。
3: 信書の発受の対象は患者の家族に限定する。
4: 精神保健指定医による診察は週1回とする。
5: 12時間を超えない隔離は看護師の判断で実施する。
医療保護入院で正しいのはどれか。
1: 入院の期間は72時間に限られる。
2: 患者の家族等の同意で入院させることができる。
3: 2人以上の精神保健指定医による診察の結果で入院となる。
4: 精神障害のために他人に害を及ぼすおそれが明らかな者が対象である。
精神科デイケアの目的で最も適切なのはどれか。
1: 陽性症状を鎮静化する。
2: 家族の疾病理解を深める。
3: 単身で生活できるようにする。
4: 対人関係能力の向上を目指す。
精神医療審査会で審査を行うのはどれか。
1: 精神保健指定医の認定
2: 入院患者からの退院請求
3: 退院後生活環境相談員の選任
4: 心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律による処遇の要否
精神障害者の施設症(institutionalism)の予防策として、最も適切なのはどれか。
1: 隔離室の使用を避ける。
2: 病棟の規則を厳密に決める。
3: 病棟行事はスタッフが企画する。
4: 地域住民との交流の機会を増やす。
精神保健福祉センターの役割はどれか。
1: 精神障害児の更生保護
2: 精神障害者の緊急一時保護
3: 精神障害者への障害年金の給付
4: 市町村への精神保健業務の技術指導
精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に基づく入院形態でないのはどれか。
1: 任意入院
2: 応急入院
3: 勧告入院
4: 医療保護入院
リエゾン精神看護に関する説明で正しいのはどれか。
1: 直接ケアは含まれない。
2: 精神疾患の既往のある患者は対象とならない。
3: 看護師は必要に応じて精神病床への移動を指示できる。
4: 身体疾患と精神的問題とを併せ持つ患者を対象とする。
精神科病棟に入院しているAさんの服薬管理は、看護師が行っている。 入院中の服薬を自己管理に移行できるかを判断する際に、看護師が情報収集する項目として優先度が高いのはどれか。
1: 入院形態
2: 入院期間
3: 退院後の同居者の有無
4: 副作用の生活への影響
精神保健及び精神障害者福祉に関する法律で、平成25年(2013年)に改正された内容はどれか。
1: 保護者制度の廃止
2: 自立支援医療の新設
3: 精神保健指定医制度の導入
4: 精神分裂病 (schizophrenia )から統合失調症(schizophrenia) への呼称変更
精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)に定められている隔離について正しいのはどれか。
1: 隔離の理由は解除する時に患者に説明する。
2: 開始した日時とその理由を診療録に記載する。
3: 隔離室には同時に2人の患者まで入室可能である。
4: 行動制限最小化委員会で開始の必要性を判断する。
都道府県知事の任命を受けて、精神保健福祉センターで精神障害者や家族の相談を行うのはどれか。
1: ゲートキーパー
2: ピアサポーター
3: 精神保健福祉相談員
4: 退院後生活環境相談員
平成29年(2017年)の患者調査において医療機関を受診している総患者数が最も多いのはどれか。
1: 喘息asthma
2: 糖尿病diabetes mellitus
3: 脳血管疾患cerebrovascular disease
4: 高血圧性疾患hypertensive disease
精神科デイケアの目的はどれか。
1: 陽性症状を鎮静化する。
2: 社会生活機能を回復する。
3: 家族の疾病理解を深める。
4: 単身で生活できるようにする。
2人以上の精神保健指定医による診察結果の一致が要件となる入院形態はどれか。
1: 応急入院
2: 措置入院
3: 医療保護入院
4: 緊急措置入院
日本の保健医療福祉について正しいのはどれか。
1: 憲法による生存権の保障が基本理念である。
2: ノーマライゼーションは疫学的理念である。
3: 保健医療福祉行政の事業内容は全国一律である。
4: 医療費の財源では国庫負担の占める割合が最も高い。
平成19年施行の改正医療法で、治療または予防に関する事業として医療計画に記載することになった疾患はどれか。2つ選べ。
1: がん(cancer)
2: 脳卒中(stroke)
3: 統合失調症(schizophrenia)
4: ウイルス肝炎(viral hepatitis)
5: インフルエンザ(influenza)
Aさん(22歳、女性 会社員)は、昼食後、自室に大量のお菓子とお酒を持ち込み、食べて飲んでいたところを母親に注意をされたことに腹を立て、母親の目の前でリストカットを始めた。慌てた母親は、父親とともにAさんを連れて救急外来に来院した。医師が傷の処置をしようとすると「死んでやる。触るな」と大声で騒ぎ暴れ始めたため、精神科病棟に緊急入院となった。
入院後3週、Aさんの精神状態は落ち着き、職場に早く戻りたいと意欲があったため、退院に向けての準備をすることになった。自傷行為は、入院前の1回のみだった。Aさんは「また過食をしないか心配だ」と看護師に訴えた。そのため主治医はAさんと話し合い認知行動療法が開始となった。Aさんの退院に向けて、医師、看護師のチームと連携するメンバーで最も適切なのはどれか。
1: 栄養士
2: 薬剤師
3: 臨床心理士
4: ゲートキーパー
5: 精神保健福祉相談員
会社員のAさんは、うつ病(depression)の診断で精神科クリニックに通院している。これまでも外来での診療中に、自責的な発言を繰り返していた。ある日、Aさんから外来看護師に自殺念慮の訴えがあった。 外来看護師からAさんへの声かけで、最も適切なのはどれか。
1: 「自殺はしてはいけないことです」
2: 「あまり深く考え過ぎないほうがいいですよ」
3: 「Aさんよりもつらい状況の人もいるのですよ」
4: 「死にたくなるくらいつらい気持ちでいるのですね」