入院集団精神療法において、看護師が担うリーダーの役割で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 患者間の発言量を均等にする。
2: 沈黙も意味があると受け止める。
3: メンバーの座る位置を固定する。
4: 患者の非言語的サインに注目する。
5: 話題が変わった場合はすぐに戻す。
精神科病院の閉鎖病棟に入院中の患者宛てに厚みのある封筒が届いた。差出人は記載されていなかった。 当日の看護師の対応で適切なのはどれか。
1: 患者に渡さず破棄する。
2: 患者による開封に立ち会う。
3: 開封せず患者の家族に転送する。
4: 看護師が開封して内容を確認してから患者に渡す。
訪問看護制度で正しいのはどれか。
1: 管理栄養士による訪問は保険請求できる。
2: 精神科訪問看護は医療保険から給付される。
3: 医療処置がなければ訪問看護指示書は不要である。
4: 訪問看護事業所の開設には常勤換算で3人以上の看護職員が必要である。
理解力に問題のない入院中の成人患者を対象にした看護研究を行うこととした。 倫理的配慮で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 研究参加の同意は後で撤回できることを患者に説明する。
2: 患者が自室に不在の場合、研究参加の同意は家族から得る。
3: 発表用のデータには患者の実名を記載する。
4: 個人情報が含まれた研究の書類は、施錠できる場所に保管する。
5: 研究が終了したとき、研究者の守秘義務は免除される。
難病の患者に対する医療等に関する法律〈難病法〉において国が行うとされているのはどれか。2つ選べ。
1: 申請に基づく特定医療費の支給
2: 難病の治療方法に関する調査及び研究の推進
3: 指定難病に係る医療を実施する医療機関の指定
4: 支給認定の申請に添付する診断書を作成する医師の指定
5: 難病に関する施策の総合的な推進のための基本的な方針の策定
保健師助産師看護師法に定められているのはどれか。
1: 免許取得後の臨床研修が義務付けられている。
2: 心身の障害は免許付与の相対的欠格事由である。
3: 看護師籍の登録事項に変更があった場合は2か月以内に申請する。
4: 都道府県知事は都道府県ナースセンターを指定することができる。
平成18年(2006年)の介護保険法改正で、地域住民の保健医療の向上および福祉の増進を支援することを目的として市町村に設置されたのはどれか。
1: 保健所
2: 市町村保健センター
3: 地域包括支援センター
4: 訪問看護ステーション
精神障害の三次予防の内容で適切なのはどれか。
1: うつ病患(depression)者の復職支援
2: 住民同士のつながりの強化
3: 精神保健に関する問題の早期発見
4: ストレス関連障害の発症予防に関する知識の提供
介護保険制度による訪問看護で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 理学療法士による訪問は含まれない。
2: 主治医の訪問看護指示書が必要である。
3: 訪問滞在時間によって介護報酬は異なる。
4: 利用頻度は介護支援専門員の指示による。
5: 利用できる訪問看護事業所は1か所に限る。
生活保護法に基づき保護を決定するのはどれか。
1: 保健センター
2: 福祉事務所
3: 保健所
4: 病 院
医療法で医療機関に義務付けられているのはどれか。
1: 医療安全管理者の配置
2: 厚生労働省へのインシデント報告
3: 患者・家族への医療安全指導の実施
4: 医療安全支援センターへの医療事故報告
Aさん(22歳、女性 会社員)は、昼食後、自室に大量のお菓子とお酒を持ち込み、食べて飲んでいたところを母親に注意をされたことに腹を立て、母親の目の前でリストカットを始めた。慌てた母親は、父親とともにAさんを連れて救急外来に来院した。医師が傷の処置をしようとすると「死んでやる。触るな」と大声で騒ぎ暴れ始めたため、精神科病棟に緊急入院となった。
入院後3週、Aさんの精神状態は落ち着き、職場に早く戻りたいと意欲があったため、退院に向けての準備をすることになった。自傷行為は、入院前の1回のみだった。Aさんは「また過食をしないか心配だ」と看護師に訴えた。そのため主治医はAさんと話し合い認知行動療法が開始となった。Aさんの退院に向けて、医師、看護師のチームと連携するメンバーで最も適切なのはどれか。
1: 栄養士
2: 薬剤師
3: 臨床心理士
4: ゲートキーパー
5: 精神保健福祉相談員
看護師等の人材確保の促進に関する法律に規定されている、離職した看護師の復職の支援に関連する制度はどれか。
1: 看護師等免許保持者の届出
2: 特定行為に係る研修
3: 教育訓練給付金
4: 業務従事者届
A市に住むBさん(40歳、経産婦)は、妊娠20週0日である。夫(42歳、会社員)、長女のCちゃん(5歳)の3人暮らし。朝食を終えた午前8時、大規模災害が発生し、夫は倒壊した家屋に両下肢が挟まれ身動きがとれなくなった。一緒にいたBさんとCちゃんは無事だったが、慌てるBさんのそばでCちゃんは泣きながら座りこんでいた。午前10時、夫は救助隊に救出されたが、下肢の感覚はなくなっていた。 病院に搬送された夫は、その日のうちに入院となった。
Bさんに異常は認められなかったが、Cちゃんも不安な表情でB さんの傍にいる姿をみて、看護師はBさんとCちゃんは福祉避難所への移動が必要ではないかと考えた。 福祉避難所への移動のために看護師が連携する者で適切なのはどれか。
1: 精神科医
2: 民生委員
3: A市の保健師
4: ボランティアの保育士
リエゾン精神看護に関する説明で正しいのはどれか。
1: 直接ケアは含まれない。
2: 精神疾患の既往のある患者は対象とならない。
3: 看護師は必要に応じて精神病床への移動を指示できる。
4: 身体疾患と精神的問題とを併せ持つ患者を対象とする。
Aさん(60歳、女性)は、統合失調症(schizophrenia)で10年間入院していた。来月退院予定となったため、Aさん、医師、看護師でチームを作り、退院支援計画を立てることになった。Aさんは「両親も亡くなってしまい、これからの生活費や住む場所がとても心配だ」と訴えてきた。 退院支援を進めるにあたり、チームに加わるメンバーで最も適切なのはどれか。
1: 薬剤師
2: 精神保健福祉士
3: ピアサポーター
4: 臨床心理技術者(臨床心理士・公認心理師 等)
障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律〈障害者総合支援法〉に基づいて、障害者が利用できるサービスはどれか。
1: 育成医療
2: 居宅療養管理指導
3: 共同生活援助〈グループホーム〉
4: 介護予防通所リハビリテーション
患者の権利について適切なのはどれか。
1: 患者は入院中に無断で外泊できる。
2: 患者は治療後に治療費の金額を決定できる。
3: 患者はセカンドオピニオンを受けることができる。
4: 患者は自分と同じ疾患の患者の連絡先を入手できる。
退院調整部署と連携しながら、ある患者の退院支援を進めることになった。 病棟看護師が行う支援として最も適切なのはどれか。
1: 経済問題への対応
2: 患者の希望の聴取
3: 介護保険制度の説明
4: 在宅のケアプラン立案
精神保健指定医を指定するのはどれか。
1: 保健所長
2: 都道府県知事
3: 厚生労働大臣
4: 精神保健福祉センター長