第111回午後第48問の類似問題

第100回午後:第60問

髄液検査のための腰椎穿刺を受ける患者への対応で適切なのはどれか。

1: 穿刺時の患者の体位は背筋を伸ばした側臥位にする。

2: 穿刺時は患者に上肢のしびれがないかを尋ねる。

3: 検査後は患者の頭痛や吐き気に注意する。

4: 検査後30分が過ぎたら自由に動いてよいと話す。

Aさん(25歳、男性)は、オートバイの単独事故による交通外傷で救急病院に入院した。外傷部位は左上下肢で、左脛骨骨折(left tibial fracture)に対しては長下肢ギプス固定をした。左前腕部は不全切断で、再接着術が行われた。

第106回午前:第94問

入院後3日、左足趾のしびれと足背の疼痛を訴えた。 看護師の観察で適切なのはどれか。2つ選べ。

1: 膝窩動脈を触知する。

2: 足背の皮膚色を観察する。

3: 足趾の屈伸運動が可能か確認する。

4: Volkmann〈フォルクマン〉拘縮の有無を確認する。

5: ギプスを数cmカットして浮腫の有無を確認する。

第106回午前:第80問

Aちゃん(6歳、女児)は、左上腕骨顆上骨折(left supracondylar fracture of humerus)と診断され、牽引治療のために入院した。医師からAちゃんと家族に対し、牽引と安静臥床の必要性を説明した後、弾性包帯を用いて左上肢の介達牽引を開始した。 Aちゃんに対する看護で適切なのはどれか。

1: 食事を全介助する。

2: 左手指の熱感を観察する。

3: 抑制ジャケットを装着する。

4: 1日1回は弾性包帯を巻き直す。

5: 痛みに応じて牽引の重錘の重さを変更する。

第100回午後:第66問

Aさん(84歳、女性)は大腿骨頸部骨折(femoral neck fracture)で入院した。何度か転倒したことがあり、「食事後、立ち上がるとめまいがし、ふらついてしまう」と言う。Aさんの転倒の原因を検討するために、筋力と使用している薬剤とを確認した。 他に把握すべき情報として優先度が高いのはどれか。

1: 視力

2: 血圧

3: 呼吸状態

4: 足背静脈の触知の左右差

Aさん(58歳、男性)は、妻(55歳、会社員)、長女夫婦および生後5か月の孫の5人で暮らしている。頸椎の後縦靱帯骨化症(ossification of posterior longitudinal ligament)と診断され椎弓形成術を受けた。リハビリテーション病院に転院し2か月前に退院した。退院時から週1回の訪問看護を受けている。現在の症状は、下肢のしびれ、知覚鈍麻、筋力低下、上下肢の痙性麻痺および膀胱直腸障害である。移動は車椅子で、食事はリハビリテーション用のフォークを使用して座位で摂取している。排泄は家族に見守られながら尿器とポータブルトイレとを使用し、自分で行っている。

第105回午後:第115問

Aさんへの訪問看護における身体状態の観察で、疾患に関連して最も重要なのはどれか。

1: 排尿状態

2: 上肢の筋力

3: 嚥下の状態

4: 外傷の有無

5: 下肢のしびれ

第110回午後:第70問

仙骨部に皮下組織に達する褥瘡がある患者が入院となった。患者は車椅子の利用を主治医に許可されている。  この患者に対する多職種で行う褥瘡ケアにおいて、受け持ち看護師が担う役割で適切なのはどれか。

1: 薬剤師に外用薬の処方を依頼する。

2: 事務職員に汚染ガーゼの廃棄を依頼する。

3: 介護職員にドレッシング材の選択を依頼する。

4: 理学療法士と車椅子乗車時の除圧方法を検討する。

A君(8歳、男児)。公園から自転車で帰宅途中に転倒し、利き腕である右肘を強打した。疹痛と腫脹とがあり受診した。単純エックス線撮影の結果、右上腕骨顆上骨折(supracondylar fracture of the humerus)と診断され、治療のために入院した。

第102回午前:第115問

A君の上腕から手関節までシーネ固定を行った。 患肢の観察項目で最も優先度が高いのはどれか。

1: 知覚

2: かゆみ

3: 出血量

4: 関節拘縮

Aさん(20歳、男性、大学生)は、炎天下で長時間サッカーをしていたところ転倒し、左膝と左側腹部を強打した。「左膝がカクッと折れて力が入らない。左腹部が痛い」ことを主訴に救急外来を受診した。 受診時のバイタルサインは、体温37.0℃、呼吸数14/分、脈拍98/分、血圧102/58mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)98%。血液検査の結果、赤血球550万/μL、Hb 16.0g/dL、Ht 55%、白血球8,900/μL、CRP 0.3mg/dLであった。尿検査は尿潜血(ー)、尿比重1.025、濃縮尿であった。胸部・腹部・下肢のエックス線写真に異常なし。胸腹部CTでは脾臓損傷を否定できなかった。このため、左半月板損傷と外傷性脾臓損傷を疑い入院となった。

第108回午前:第93問

医師による診察の結果、退院は中止になり、入院後5日に膝関節鏡を用いた手術を受けた。手術後1週の診察で退院が決まり、医師から「取り外し可能なギプスを装着し、次の受診まで松葉杖を使い左足には負荷をかけないで生活をしてください」と説明された。 看護師がAさんに行う退院指導で、正しいのはどれか。

1: 「負荷をかけない」とは痛くない程度に体重をかけることである。

2: 患側膝関節の屈曲伸展を繰り返す運動をしてよい。

3: 患側下肢の等尺性運動を実施する。

4: 松葉杖は腋窩に密着させる。

Aさん(80歳、女性)は、数年前から腰痛に悩まされ、腰部脊柱管狭窄症(lumbar spinal canal stenosis)と診断されている。他に疾患はない。ADLは自立しているが、歩くと腰が痛むため活動は控えがちである。Aさんは夫と死別して1人で暮らしている。娘が1人いるが子育てのため、娘は毎日は手伝いに来られない。

第100回午後:第104問

Aさんは腰痛が激しくなり、娘と一緒に受診した。 痛みを起こさないための指導で適切なのはどれか。

1: 「腰をひねる運動が効果的です」

2: 「しゃがむときは、腰を曲げずに膝を曲げましょう」

3: 「物を持ち上げるときは、体から話して持ち上げましょう」

4: 「ベッドから起きあがるときは、まずあお向けになりましょう」