看護における情報について正しいのはどれか。
1: 尺度で測定された患者の心理状態は主観的情報である。
2: 入院費用に関する患者の不安は客観的情報である。
3: 観察した食事摂取量は客観的情報である。
4: 既往歴は主観的情報である。
精神科病棟における身体拘束時の看護で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
1: 1 時間ごとに訪室する。
2: 拘束の理由を説明する。
3: 水分摂取は最小限にする。
4: 患者の手紙の受け取りを制限する。
5: 早期の解除を目指すための看護計画を立てる。
終末期に自分がどのような医療を受けたいかをあらかじめ文書で示しておくのはどれか。
1: アドヒアランス
2: リビングウィル
3: セカンドオピニオン
4: インフォームド・コンセント
Aちゃん(6か月、女児)は両親と3人暮らし。母親と小児科外来に来院した。母親は「Aは昨日高さ30cmのソファから転落して泣いていました。今朝になっても痛いのか右手を動かさないので受診しました」と看護師に話した。看護師が身体計測のためAちゃんの服を脱がせると、顔面、頭部と体幹に最近できた紫斑と、生じてから時間が経った紫斑が複数あった。さらに、両足に多数の円形の熱傷痕があった。Aちゃんは身長66.5cm(50パーセンタイル)、体重6.0kg(3パーセンタイル未満)であった。母親は看護師に「Aは毎晩夜泣きをするし、夫もAにはイライラさせられています」と話した。看護師は虐待の可能性があると考えて対応することとし、母子分離を図ることとなった。
このときの看護師の対応で適切なのはどれか。
1: 虐待にあたることを伝える。
2: 乳児期に起こりやすい事故について説明する。
3: 児童相談所に通告することへの母親の同意を得る。
4: プライバシーを保護できる個室で話を聞くと伝える。
5: 母親の代わりに父親がA ちゃんに面会できると伝える。
健康保険法による訪問看護サービスで正しいのはどれか。
1: サービス対象は 65歳以上である。
2: 介護支援専門員がケアプランを作成する。
3: 末期の悪性腫瘍の療養者への訪問回数に制限はない。
4: 特定疾患医療受給者証を持っている者は自己負担額 1割である。
2人以上の精神保健指定医による診察結果の一致が要件となる入院形態はどれか。
1: 応急入院
2: 措置入院
3: 医療保護入院
4: 緊急措置入院
Aさん ( 40歳、男性 )は、大学 1年生のときに統合失調症 (schizophrenia)を発症し、精神科病院に 20年入院している。今回、退院して両親と同居することになった。入院中は定期的に作業療法に参加しており、日常生活は自立している。服薬は自己管理となっているが、時々飲み忘れることがある。
退院後 3か月、 Aさんは処方どおりに服薬している。 Aさんの母親から「退院してからずっと 1日中家の中で何もせず過ごしています。夫は本人に働くよう言っています」と看護師に相談があった。母親への対応として最も適切なのはどれか。
1: 「もう一度入院を考えてみますか」
2: 「アルバイトを探してはいかがですか」
3: 「Aさんはどう考えているようですか」
4: 「お薬の調整を主治医に相談してみましょうか」
Aさん(78歳、男性)は、76歳の妻と娘の3人で暮らしている。Aさんは、大腸癌(colon cancer)と診断され、手術を受けてストーマを造設した。その後、再発し、治療を行ったが効果がなく、在宅で緩和ケアを行うことになった。Aさんは腹部の癌性疼痛を訴え、オキシコドン塩酸塩徐放錠を1日2回内服している。Aさんは食べたいときに食べたいものを少量ずつ食べているが、摂取量が減少してきている。妻は腰痛があり、娘は日中、仕事に出ている。
Aさんは退院後、訪問看護を利用することになった。 病棟看護師による家族への退院指導の内容で最も適切なのはどれか。
1: 食事摂取量を継続的に観察する。
2: ストーマを造ったので便秘の心配はない。
3: ストーマ用品は訪問看護ステーションから買う。
4: 痛みが増強したときは次回の外来受診時に伝える。
特定機能病院で正しいのはどれか。
1: 地域の医療従事者の資質向上のための研修を行う能力を有する。
2: 高度の医療技術の開発および評価を行う能力を有する。
3: 300人以上の患者を入院させるための施設を有する。
4: 都道府県知事の承認を得て設立される。
看護師等の人材確保の促進に関する法律における離職等の届出で適切なのはどれか。
1: 届出は義務である。
2: 届出先は保健所である。
3: 離職を予定する場合に事前に届け出なければならない。
4: 免許取得後すぐに就職しない場合は届け出るよう努める。